一棟マンション投資のメリット・デメリット

最後に、一棟マンション投資のメリット・デメリットを挙げておこう。

最大のメリットは、建物だけでなく土地も一緒に購入するため、建物が経年劣化で資産価値が下がっても土地の資産価値は建物ほど下がらない点だろう。土地を担保にして金融機関からの融資を受けることも可能なうえ、建物が老朽化したら新たに建て替えることも、土地と一緒に売却することも可能だ。また、区分所有と違い、他のオーナーとの調整の必要もないため、リノベーションや入居条件の変更が容易という点もメリットといえるだろう。

デメリットは、火災や地震といった災害リスクが大きいことが挙げられる。区分所有でいろいろな場所に投資しているのとは違い、一ヵ所に多額の資金を投下してリスクが分散できない。耐震・免震強度については細かく確認しておく必要がある。

このように、不動産投資にはさまざまな方法ある。不動産投資で成功するためには、自分に最もあった方法を選ぶことが大切だ。一棟マンション投資は初期費用が大きいため、誰もが簡単に始められるものではない。裏を返せば、競争相手が限られていることを意味している。また、不動産に限らずどんな投資であっても、いつ、どの水準になったら利益確定するか、もしくは損切りするか、事前に出口戦略をイメージしておくことも重要となってくる。(提供: みんなの投資online

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