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(写真=PIXTA)

日本国内で「富裕層」と呼ばれる人たちは増加しているようです。増加が著しい理由は、保有する金融資産に占める株式や投信の比率が高く、安倍政権下の経済政策による株価上昇がもたらした影響が大きかったと分析しています。

そこで今回は、その富裕層の一部が、株式や投信に加えて実践している「ローンを組んで不動産投資」と、これを勧める3つの理由に注目します。

富裕層の資産運用、国内不動産投資は25%

ナショナルオーストラリア銀行が2014年に年収2,000万円以上の日本の富裕層508人(40~60代)を対象に調査を行ったところ、富裕層のうち資産運用をしている割合は約7割だったそうです。最も多い資産運用先は国内株式で77%、国内不動産投資は25%でした。

4人に1人の不動産投資を多いと見るか少ないと見るかはさておき、日本の富裕層が外国株式や海外投信よりも、国内不動産投資を選択していることは、なかなか興味深い結果です。

一般的に「不動産投資」のメリットには下記が挙げられます。

・安定した不労所得を得られる
・場合によっては売却益もある
・生命保険の代わりになる
・事業へ積極的に関与できる
・少ない自己資金で始められる

富裕層に不動産投資をすすめるのは、一般的なメリットと共通する「少ない自己資金で始められる」ことと、富裕層であるが故のことからなのです。では、富裕層だからこそおすすめすることにはどのような理由があるのでしょうか。

1. 富裕層だからこそ、少ない自己資金で不動産投資

不動産投資は、自己資金が少なくても、投資する不動産と、そこから得られる収益を担保に、お金を借りることが可能です。投資のためにローンが組める唯一の投資手法でしょう。

富裕層だからといってたくさんのキャッシュを手元に保有しているわけではありません。保有する金融資産において株式や投信の比率が高いこともあります。多額の株式を保有する富裕層も、地主をはじめとする土地持ち富裕層も、株や不動産を売却しないとキャッシュは用意できないのです。しかし、これらの資産を売却することなくキャッシュを生み出す方法がひとつあります。それはローンを組んで行う不動産投資なのです。