近年、都心の中心部やお台場などのタワーマンションを中心に、富裕層向けの高級マンションが増加しています。
そのマンションを購入している富裕層には、シニアも少なくありません。『図解 富裕層ビジネス最前線』(中経出版、2013年)によると、日本で富裕層に分類される1億円以上の資産を持つ人の年代は、55歳~65歳が30%、66歳以上が47%です。現在においても、この層をターゲットにしたマンションが多く建設されているそうです。
今回は、富裕層向けのマンションが実際住むにあたり、シニアのニーズに合致しているのか、シニア層のニーズとの関連性について考えてみましょう。
コンシェルジュサービスはシニア層の生活サポートに役立つ
富裕層向けマンションには数々のサービスがありますが、その中でも一般のマンションにはまずみられないものといえば「コンシェルジュサービス」でしょう。宅配便の受け取りや来客の案内だけではなく、毎日の買い物や車の手配などをしてくれます。
こうしたコンシェルジュサービスは、シニアにとって大変心強いものでしょう。専門の介護マンションにあるような、毎日の見守りや徹底した健康管理までは難しいでしょうが、65歳を超えて、シニアと呼ばれる世代になっても、まだまだ元気に体を動かせるという人にとっては、十分なサービスといえるでしょう。
都心の真ん中という住みやすさ
富裕層向けマンションの立地は、都心部や駅に隣接した場所など、基本的に交通の便がいい場所に建てられることが多く、また、交通の便がいいだけではなく、便利なお店が近隣に多くあるので、毎日の買い物に長い距離を歩いて行く必要がありません。都心部ならば、ネットスーパーなどのデリバリーサービスも充実していて暮らしやすいでしょう。
交通の便がよければ、子どもや親族の家への訪問がしやすく、旅行などにも気軽に出掛けられます。シニアの富裕層にとって、便利な立地にある住まいは大変利用価値の高いものといえるでしょう。