2. 「迷い」習慣

「迷い」習慣がある、いわゆる「決断ができない」人も、二流といわれます。

こうした人にとって大切なのは、自分が何をやりたいのかという「目的」を明確にすることです。例えば、区分所有のマンションか、アパートか、それとも一棟買いがいいのかを迷うにあたっても、まずは自分の投資の目的を確認します。利回り重視派か、資産価値重視派なのか、それによって選ぶものが変わります。

地方都市の人気物件などは、利回り重視派をターゲットにしているものです。地方都市といっても、その地域の中心から少し外れたエリアの物件を視野に入れ、比較的安く購入することで利回りが高くなるという手法です。

一方、資産価値を重視する投資家は、都市の地価が高いエリアでも中古物件を中心に、相場より高くても積極的に購入しています。利回りは低くなりますが、人気地域なので空室が少なく、もし空室が出てもすぐに入居者は決まります。一流の人たちは、確固たる目的があれば、「即断即決」という姿勢が強いのです。

3. 「おまかせ」習慣

最後に、「おまかせ」習慣にも注意しましょう。投資信託という金融商品があるぐらいですから、信頼できるパートナーに任せることも効率的な投資手段のひとつですが、自分は何の努力もしないで「任せる」というのは違います。

不動産投資も同じで、投資物件に関する情報を自分で徹底して調べることは非常に大切です。ターゲットとするエリアの相場感をつかむため、こまめに足を運ぶ人もいます。そこまではできなくても、インターネットで定期的にエリアの物件情報を閲覧するだけでも「おまかせ」習慣とは決別できます。

さて今回は、投資家がそうならないように気を付けるべき、3つの「習慣」についてご説明しました。

「何のために投資をしていますか?」と問われて、多くの人たちは「老後の生活のため」「今ある貯金を少しでも増やしたい」と切実な答えを返してくるでしょう。バブル期のようなキャピタルゲイン狙いの投資は、もはや過去の話です。必要なのは、明確な投資目的とそれを実現する冷静な目です。二流とバレてしまう投資術とはすぐにでも決別しましょう。(提供: 不動産投資ジャーナル

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