デビットカード,海外
(写真=Thinkstock/Getty Images)

海外への旅行や出張のためにクレジットカードを発行する人は多い。初めての海外旅行がクレジットカード発行の機会になったという人も多いだろう。

だが、自分の支払い可能額を超えてクレジットカードを使ってしまいそうで怖いと感じている人や、クレジットカード所有者に求められる一定の条件(20歳以上・安定した収入など、条件はカード会社によって異なる)を満たしていないなど、さまざまな理由でクレジットカードは避けたいと思う人がいるのも事実だ。

そのようにクレジットカードに懐疑的な人におすすめなのがデビットカードだ。海外でデビットカードを利用するとどのようなメリットがあるのか、いくつかの便利な利用法などについても説明する。


海外決済時に困ること

海外における支払いといえば、現金払いとクレジットカード払いが一般的である。だが、それぞれ次のようなデメリットがある。

キャッシュ(現金)払いのデメリット

現地通貨を入手するためには、両替手数料が必要になる。日本で渡航先の通貨を入手する場合でも、現地で通貨を入手する場合でも、所定の手数料がかかってしまい、この手数料が意外と高いことが多い。海外に日本で買うよりお得な商品があったとしても、両替手数料を支払うとそれほどお得にならなかったり、かえって日本より高くついたりすることもある。

そして、両替した通貨をきっちり使いきるのは至難の業だ。多めに両替して現地通貨を余らせてしまったり、反対に少なめに両替したために購入したいものを購入できなかったりすることもあるだろう。余った通貨は帰国後に日本円に両替できることもあるが、対応する通貨が限られているだけでなく、両替手数料が再度必要になるので、無駄な出費が多くなってしまう。

クレジットカード払いのデメリット

両替手数料がかからない分お得に利用できるイメージのあるクレジットカードだが、利用料金の請求時に所定の手数料が加算される場合がある。また、日本円換算のタイミングによっては割高なレートが適用されることもあるので、必ずしもお得ばかりというわけではない。

加えて、クレジットカード払いにすると、自分がどの程度なら支払えるかということを考えずについ使いすぎてしまうというデメリットもある。海外旅行時だけ利用限度額を増やすことができるカードもあり、支払い能力以上の買い物をしてしまうことも大いにあり得るのだ。

海外決済時に便利なデビットカードとその種類

キャッシュ払いやクレジットカード払いのデメリットを解消できるのが、デビットカードだ。デビットカードはカード払いなので現地通貨に両替する手間や手数料が不要で、帰国後に現地通貨が残ってしまうこともない。また、口座残高以上の額は利用できないので、支払い能力を超えてショッピングやサービスにお金を使ってしまうことも回避できる。

VISAデビットカードとJCBデビットカードの違い

海外での利用を考えると、VISAやJCBなどの国際的なクレジットカードブランドが付帯したデビットカードが便利といえる。では、VISAデビットカードとJCBデビットカードは主に何が異なるのだろうか。

国内利用ならJCB

JCBによると、2015年度のJCB加盟店舗数は約3108万件で、そのうち国内店舗数は約1000万店。海外でも便利に利用できるJCBだが、日本のブランドなので、やはり日本国内においてとくに威力を発揮するといえる。

海外利用・キャッシング利用ならVISA

一方、VISAは200以上の国や地域で利用でき、世界の約150万台以上のATMで現地通貨を引き出すことができる。海外旅行のためにカードを作ろうと考えているならば、VISAのほうがより広い範囲で利用しやすいといえる。

店頭決済以外にも利用できるVISA/JCBデビットカード

ショッピングやサービスの代金だけでなく、現地通貨を引き出す手段としてVISAデビットカードやJCBデビットカードを利用することができる。VISAデビットカードの場合はVISAかPLUSのマークが表示されているATM、JCBデビットカードの場合はJCBかCirrusのマークが表示されているATMで活用しよう。ただし、一定の手数料が加算されるので、引き出せる金額は口座残高より少なくなることに注意が必要だ。

デビットカードは利用時に暗証番号を入力するため、現金よりも安全に利用できるというメリットもある。盗難などによる不正利用が不安という人にも適しているといえるだろう。