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(写真= 3d imagination / Shutterstock.com)

貯金や投資は「しなければいけない」と思いつつできないもの。そこで最近は「いつの間にかしてくれる」フィンテックのアプリ・サービスが注目されつつある。トラノテック提供「トラノコ」、ウェルスナビが開発中のアプリ、そしてネストエッグ提供の「フィンビー」など。ともにキーワードは「お釣り」だ。

日本流エイコーンズ? 新サービス「トラノコ」

現金での支払いとは違って、クレジットカードや電子マネーでの支払った場合、「お釣り」がでることはない。

しかし、今春誕生するアプリ「トラノコ」は、使った金額の100円単位の端数分を「おつり」相当分として投資にまわしてくれるが。毎日買い物するたびにコツコツ、自然と資金が積み上がっていくわけだ。資産運用のアプリ開発・運営を行うTORANOTEC(トラノテック)が12月20日に発表した。

例えば、電車で190円分乗り、850円のランチを食べた日があれば、10円+50円で合計60円分が投資にまわされる。

仮に、1日平均100円ほどが投資にまわるとすると、月で約3000円、年間だと約36000円が知らないうちに投資へ回っていることになる。証券会社などのアプリは、自分で選ばないといけないが、この資産運用アプリができたことで、運用を自動的に行ってくれる。

またロボアドサービス「ウェルスナビ」も、お釣りを投資にまわせるアプリ今春をリリースする予定だ。こちらもアプリをダウンロードし、電子マネーやクレジットカード払いの端額を投資に回せる仕組みだ。

支払いを100円単位とし、買い物した額を指し引いた99円以下を積み立て、500円たまるごとにで追加投資してくれる。国際分散投資アプリである「ウェルスナビ」と同様、ロボアドバイザーによる投資判断で、株や債券など世界中の上場投資信託(ETF)で運用してくれる。

こうしたサービスはすでに米国の「Acorns(エイコーンズ)」というアプリが広く知られている。今回紹介したトラノコのように、12.48ドルの買い物をすると、13ドルが引き落とされ、1ドル未満の端数0.52ドルが投資に回される。

投資先も強気(アグレッシブ)から慎重(コンサバティブ)までの6段階の設定から選ぶことで、投資割合が自動で構成されたポートフォリオを選べる仕組みだ。

目標と貯金ルールを自分なりに決める「フィンビー」

またインフキュリオン・グループの子会社エスト・エッグが昨年末からサービス提供を始めたのが「finbee(フィンビー)」という自動貯金サービスだ。

これは、先の「トラノコ」のように、クレジットカードなどを登録することで「つもり貯金」ができる。また貯金の設定金額などをきめて計画的に積み立て貯金なども設定するこができ、将来的には、貯金についてのアドバイスなどや貯金額を達成すれは、自動的に銀行口座へキャッシュバックする機能も行う予定だという。

こちらはお釣りの設定が自分なりにできるのも特徴。たとえば820円の買い物をするような場合でも、1000円以下をお釣りにする設定をしておけば、180円は貯金に回される。ほかにも毎週日曜に1000円貯金する、1日1万歩以上歩いたら1000円貯金するというような設定も可能だ。

投資には手数料がかかるが……

今回紹介したトラノコやフィンビーは似ているようで大きく違う点がある。トラノコやエイコーンズなどは投資されるが、フィンビーは貯金されるという点だ。

投資は貯金とは違い、増える可能性もあれば減る危険性もある(厳密に言えば、現金による貯金も、物価が上昇することで現金の価値が下がってしまうという可能性もあるが)。そのリスクをとりながら、どこにどう投資するかを決めるのは、エイコーンズの場合は関連の投資助言会社だ。エイコーンズを利用開始する場合、利用者は一任運用による運用手数料を支払うことになっている。この点について、ラップ口座に対して否定的な見方をする投資家からは、手数料が高いのではないかという指摘もあるようだ。

しかし多くの人にとっては投資や資産運用を「しなければいけないと思っている」けど「なかなかできない・続かない」ものだ。そうであるなら、投資を自動的にしてくれるこうした仕組みは多くの初心者投資家から支持される便利なサービスといえるのではないだろうか。こうしたお釣りを投資などにまわすサービスは今後も生まれる可能性が十分にあるだろう。( FinTech online編集部

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