投信,ファンド・オブ・ザ・イヤー
(写真=Rawpixel.com/Shutterstock.com)

金融商品の評価において、販売とあっせんを行う「金融のプロ」と消費者である「個人」の間で評価の違いが広がる中、投資においてすぐれたパフォーマンスを残すトレーダーやブロガーといった「個人」が評価・集計し、評価を行うランキングが注目を集めている。

今回は「顧客本位の金融商品販売」を目指している森信親氏(金融庁長官)も激励のコメントを寄せた「ファンド・オブ・ザ・イヤー2016」にランクインした商品を解説し、その傾向を分析したい。

ファンド・オブ・ザ・イヤーとは

ランキングおよび商品に触れる前に、この「ファンド・オブ・ザ・イヤー」がどういったものかという点に触れたい。

「ファンド・オブ・ザ・イヤー」とは一年に1度、本年で「評価が高いと判断できる」ファンド(投資信託)に投票・集計された結果を発表しているイベントであり、毎年多くの個人投資家が押し掛ける人気イベントだ。

筆頭できる点としては投票者が「販売側」ではなくいわゆる「購入側」であるという点で、資産運用においてブログを記載しつつ会社員・専業トレーダーを行っている「個人」が評価をしているという点だ。

これにより冒頭にあった「販売側と購入側のズレ」が発生せず、本当の意味で平等かつ適切に評価されているということで人気を博している。

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