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(写真=Shaozhi/Shutterstock.com)

東京ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランド <4661> が非正規従業員を組合員にすることを労働組合側と合意したと報じられた。会社側が、非正規従業員を組合員にする理由は「労働人口の減少によって今後は人手不足が予想される」ためだという。従業員は約2万1000人(2016年4月1日現在/会社概要)で、そのうち正社員は約3200人、現在の組合員は現在の約2900人という。非正規従業員が全員組合員になれば、2017年4月1日からは組合員数2万1000人の大きな労働組合が誕生する。

85%が非正規従業員の東京ディズニーリゾート

非正規従業員とはアルバイト、パート、ショーの出演者、嘱託社員などだが、数年前までは、その華やかな世界にあこがれて、募集時には応募者が大挙して押しかけてきた。しかし、最近はその人気にも陰りが見えているようで、2017年1月には初めて大阪でアルバイトの採用面接会を開催した。

さらに2014年から2016年まで3年続いた入園料値上げの際には、園内での待ち時間の多さや、ショップスタッフの対応の悪さなどがマスコミに取り上げられ、人手不足の存在が取りざたされるようになった。非正規従業員の時給は8:00~22:00の基本時間内は原則として1000円(2017年3月現在、Webサイトより)となっており、あまり魅力を感じなくなっていることも確かのようだ。

オリエンタルランドは正規従業員には入社時に労働組合(オリエンタルランド・フレンドシップ・ソサエティ)への加盟を義務付けている。その対象を非正規従業員にも適用する(朝日新聞デジタル、3月15日付記事)というのだから、基本的には全従業員が「オリエンタルランド・フレンドシップ・ソサエティ」の組合員になる。

オリエンタルランドでは、ショーの出演者が「ショーがリニューアル」という理由で解雇されたことをきっかけに、2014年に「オリエンタルランドユニオン」という非正規従業員の労働組合が結成された。オリエンタルランドとしては正規従業員の労働組合に非正規従業員も加入させることにより、非正規従業員労働組合を封じ込めるといった意図も見え隠れする。

とはいえ、今までは一部の人以外、勤務形態、有給・育児休暇などの改善を会社に交渉する手段を持たなかった非正規従業員にとって、労働組合が担ってくれるのはありがたいはず。

東京ディズニーリゾートは熟練したアルバイト(キャスト)によって「夢と魔法の王国」が守られているのが現実だ。来園者(ゲスト)に最後まで「夢と魔法」に酔いしれてもらわなくては、王国崩壊にもなりかねない。非正規従業員と正規従業員を同じ土俵に上げる今回の合意の成否は、ほかのテーマパークにも大きな営業を及ぼすことになるだろう。(ZUU online 編集部)

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