資産形成は各自で計画的に進めていくものです。iDeCo(個人型確定拠出年金)の推進にみられるように、国も個人の判断による資産運用をすすめています。

自己判断といっても、知識がないまま闇雲に行うと、失敗する可能性が高くなります。そのような時に頼れるのはFP(ファイナンシャル・プランナー)です。FPに相談することのメリットを解説します。

資産形成の失敗要因

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(写真=bernatets photo/Shutterstock.com)

失敗しない資産形成のためには、知識が必要です。資産形成といっても、具体的に何をしていいのかわからないという人は多いのではないでしょうか。保険や不動産、株式など、資産を形作るものはいろいろありますが、どれも全て知ろうと思うと大変な努力が必要です。

たとえば家は、人生の中でも高い買い物に入るでしょう。購入のためには多くの人が数十年にわたるローンを組むことになります。数十年という長い期間をかけて返済する必要がある、という人も少なくありません。振り返って思わぬ損をしないためには、きちんと計画することが大切です。保険も同様だといえるでしょう。外部の方にすすめられるまま保険に入ってみたものの、実は自身のリスクを考えると必要ないものだったということはよくあるようです。

余剰資金の活用方法も、税制優遇されるものからハイリスクの商品まで、多様化しています。それらを一つひとつ自分で情報収集し、判断しながら選択していくには、知識と時間が必要です。その他にも、家計管理や老後の生活設計など長期にわたるもの、教育資金や相続など一生に何度と経験しないものなど、素人が判断するのが困難なことが人生には多々あります。

FPの役割

FPは、人生の夢や目標を資金計画という面からサポートするプロフェッショナルです。まず顧客の希望や不安を徹底的に聞き、現状分析を行った上で将来への計画を設計し、具体的な形に落とし込みます。そして実行に向けたアドバイスや専門家・商品の紹介などのサポートを行います。

この将来設計はライフプランと呼ばれます。ライフプランは将来にわたって収入と支出、資産と負債、出産や教育などのイベントを織り込むため、資産形成に直結します。FPは多角的な視点でライフプラン・シミュレーションを行える客観的なアドバイザーとして活躍し、具体的な行動の提案も可能なプロフェッショナルなのです。

FPの資格は、国家資格であるファイナンシャル・プランニング技能士、日本FP協会が認定するAFP・CFPが有名です。

FPは大きく2つに分けて、企業内FPと独立FPがあるといえます。前者は不動産会社や保険会社などで、自社商品を販売する際の資産相談に力を発揮します。後者は相談や顧客に合った(販売元にとらわれない)商品提案を得意とします。

FPが持つ知識は多岐にわたり、それぞれ得意な専門分野を持っているのが普通です。住宅ローン、相続・事業承継、医療費など、具体的に相談したいことに合ったFPを探しましょう。もし相談したFPの専門分野が違っていても、他のFPを紹介してくれるかもしれません。勉強会などで横のつながりを持っていることが多いのもFPの特徴です。

FPを活用するメリット

FPはライフプランニングの能力を持ち、相談に対応できる専門知識を持っているため、本人が気づかないようなことについても客観的なアドバイス・提案をしてくれます。

一回の相談で終わりではなく、継続して付き合うことができるため、長期的に軸がぶれずにライフプランを推し進めることができます。

相談内容によっては、税理士や社会保険労務士など、別の専門家を必要とすることがあります。多くのFPはさまざまな士業者と付き合いがあり、紹介が可能です。相談者と信頼できる専門家とのパイプ役となるのも、FPが持つ役割の一つなのです。

FPは資産形成、ひいては資金面から見た将来設計の駆け込み寺ともいえる存在です。お金の運用、老後資金、相続、住宅購入など、お金に関して困ったことがあれば、まずFPに相談してみましょう。