東京23区内に駅があるJR10路線の各駅から徒歩10分圏内のマンションを調査したところ、資産性が最も高い路線は京浜東北線であることがマンションマーケットの調査で分かった。10年前の新築時よりも9.6%資産価値が上がっている。
2007年と2017年で比較調査 京浜東北線は9.6%上昇
今回の調査では、駅徒歩10分圏内にある2007年に建設されたマンションの1平方mあたりの平均単価を算出。2007年当時の価格と2017年現在の価格を比較し、資産性の高さを割り出した。
調査した10路線の内、3位から10位までの7路線はどれも2007年より2017年のほうが価格は下がっている。しかし、2位の埼京線と1位の京浜東北線のみ、2007年の新築時よりも現在の方が価格が上がる結果となった。特に京浜東北線は2007年の平均㎡単価は921,918円から1,010.645円と、9.6%も上がっている。埼京線の3.8%の2倍以上の差をつけて、大きく資産価値を上げた。
順位 路線名 増減率(07→17年) 平均平方m単価
10位 総武線快速 -14.1% 795,868円
9位 京葉線 -13.3% 895,074円
8位 東北本線 -10.6% 865,816円
7位 総武線 -10.3% 831,300円
6位 常磐線 -9.8% 730,009円
5位 常磐・成田線 -8.4% 738,999円
4位 中央本線 -8.0% 938,178円
3位 山手線 -3.1% 896,137円
2位 埼京線 3.8% 1,015,146円
1位 京浜東北線 9.6% 1,010,645円
京浜東北線は埼玉県の大宮駅から神奈川県の横浜駅を結ぶ路線。途中には東京駅、有楽町駅、新橋駅、品川駅があり、利便性が高い。
築年数が増えれば価格は下がるのが常識だが、エリアを厳選することでマンションの価値はさらに上がる可能性があるのだ。