女性の社会進出促進が進んでいる欧米でも、「格差婚」に対する罪悪感や羞恥感が根強いことが数々の調査から判明した。
また格差婚の妻の多くが夫より家事をこなすことで、「夫にとって脅威的な存在ではない」と主張する反面、不眠やうつに悩まされている事実も報告されている。
格差婚妻「夫より所得が増え、恥ずかしいと感じた自分に当惑」
働く女性が当たり前になった現代社会では、「夫より高収入な妻(あるいはパートナー)」も珍しくなくなった。しかしそうした格差婚を「夫婦関係に亀裂を走らせる要因」と見なす風潮は、女性の社会進出が進んだ欧米でも依然として根強い。
「妻が夫より高所得の家庭は離婚する確率が著しく上昇する」といった調査結果は様々な研究機関から発表されているが、離婚率があがる決定的な要因についてはあまり追求されていない。
調査に協力した格差婚妻は、確定申告書から自分の所得が夫の所得より多いと知った際、「驚いたと同時に恥ずかしかった。そして恥ずかしいと感じた自分に当惑した」とコメントしている。こうした妻側の複雑な心理はどこに根差すものなのだろう。