ロボアドやウェルステクの動向を調査したレポート から、2012年以降、最も資金を調達したロボアドのトップ15に、日本からは「Theo(お金のデザイン)」がランクインしていることが判明した。

圧倒的な勢いを見せたのは米ロボアドだ。1位のPersonal Capital を含め11のロボアドが上位を独占している。中国からはWacaiがトップ3と大健闘した。

5年で最も資金を調達したロボアド・スタートアップ15社

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(写真=Thinkstock/Getty Images)

15位 Ellevest(米)2100万ドル
14位 Eqis Holdings(米)2120万ドル
13位 NextCapital Group(米)2210万ドル
12位 AdvisorEngine(米)2510万ドル
11位 Theo(日)3640万ドル

10位 Stash(米)3880万ドル
9位 Wealthsimple(加)4030万ドル
8位 SigFig(米)5960万ドル
7位 Acorns(米)7290万ドル
6位 Nutmeg(英)8960万ドル
5位 Motif Investing(米)1億2600万ドル
4位 Wealthfront(米)1億2950万ドル
3位 Wacai(中)1億8660万ドル
2位 Betterment(米)2億500万ドル
1位 Personal Capital(米)2億700万ドル

ウェルステク投資の3割に成長を遂げたロボアド産業

レポートを作成したCBインサイツの調べでは、2012年から2017年4月のロボアド投資は総額13億2000万ドル(約1469億8200万円)、119件を超えている。ウェルステク投資の30%を占める勢いだ。

最も活発化している米国は全体の57%を独占。独(9%)、英(8%)、中(6%)、加(5%)が続き、日本はシンガポールとならんで3%の割合である。

米国以外の国・地域への投資の75%が初期成長段階の投資で、シリーズAなどをとおして行われている。

日、中、シンガポールなど、小ぶりアジア・ロボアドも健闘

日本からはTheo以外にもFolio(調達資金額1600万ドル)やWealthNavi(1940万ドル)が大型調達に成功している。アジア圏最大のWacaiを筆頭に、中国からはLantouzi(2100万ドル)、香港のQuantifeed(4500万ドル)と大型ロボアドが頭角を現している。

シンガポールのBento (540万ドル)、Bambu(40万ドル)、韓国のFount (350万ドル)、Aim(250万ドル)なども、小ぶりながら将来が期待できそうだ。

Wealthsimple率いるカナダはWealthBar(550万ドル)、Nest Wealth Asset Management(110万ドル)、オーストラリアはSix Park(1万ドル)などが注目を集めている。

欧州は大型資金を獲得した英国のNutmeg、ドイツで唯一1000万ドルのラインを超えたScalable Capitalを始め、Liqid Investments(480万ドル)やVaamo(320万ドル)など、やはる小口投資が多い。

問題点を改善しながら、「脅威」ではなく「共存」を目指す

投資金額を見るまでもなく、ロボアドがウェルス・マネージメント市場にあたえる影響が拡大していることは確実だ。

しかし少なくともファイナンシャル・アドバイス分野においては、「人間の仕事がロボットにうばわれる」とう驚異的なものから、「ロボットをうまく利用して人間の負担やコストを減らす」といった、より柔軟な思考へと変わりつつある。

大型投資や細やかなアドバイスを必要とする投資に適した水準に、現時点ではロボアドが達していない点などは、以前から指摘されている。またNasdaqや米証券取引委員会(SEC) からも、金融危機などの変動に対する耐久性に対する懸念が挙がっている。

今後様々な課題をクリアする一方で、さらなる成長と飛躍が期待できるはずだ。(アレン琴子、英国在住フリーランスライター)

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