過去に保育士として勤務経験のある人を調査したところ、「今後また保育園で働きたい」と考えている人は全体の約4割しかいないことが分かった。マクロミルが現在保育園で働いている150人、過去に保育園で働いていた150人を対象に調査した。サンプルは少ないが参考として見ていこう。

辞めた理由の1位はあの問題

保育士,待機児童
(写真=PIXTA)

保育士の退職理由についてだが、過去に保育園を退職し、現在は働いていない潜在保育士に「今後また保育園で働きたいと思うか」と質問したところ、「また働きたい」と考えている人)は全体の42%しかいなかった(働きたい 13.3%、やや働きたい 28.7%の合計)。

「働きたい」以外を回答した人の内訳は、「どちらともいえない」25.3%、「働きたくない」が32.7%となっている(働きたくない 12.0%、あまり働きたくない 20.7%の合計)。

調査では、潜在保育士が保育園を辞めた理由についても言及している。辞めた理由の3位は「労働時間・勤務時間」、2位は「専業主婦・夫になった」、そして、1位は「給与」となった。1位の「給与」についてはより具体的な理由も紹介されており、「給与が労働時間と見合わない」「給与が責任の重さと見合わない」「長く勤務しても給与が上がらない」などとなっている。

保育士は保育園問題をどうとらえている?