USニューズ&ワールド・レポート誌が恒例の「米国大学MBAランキングショートリスト」を発表した。同社が発表している「米国内大学総合ランキング」とは別で、これからMBAを取得しようとする高校生とその保護者が、高額な授業料を払って学ぶ価値のある大学はどれなのか、またそうした大学が最も得意とする専門分野が何なのかを知るためにとても有用なものだ。
初任給が借入額の何倍になっているかが明示
USニューズは、2016年に米国内にある471校のビジネススクールを調査して、この大学リストを作成している。様々な学術データや各校の生徒自治会からの情報をもとに作成されており、その内容は極めて正確かつ詳細なものとなっている。
同誌は同じデータを用いて毎年「ベストビジネススクール」という総合ランキングを発表しているが、今回のショートリストによって、各校のより詳細な比較検討が可能となっており、ビジネススクールへの進学を検討している保護者や生徒自身にとって、最も重視する専門分野を持つ大学がどれなのかを検証することができる。
このリストが重要なのは、卒業生の新卒初任給と奨学金借入額、そして初任給が借入額の何倍になっているかが明示されているからだ。すなわち、投資した授業料に対して元が取れる「オトクな大学」がひと目でわかるという点だ。これらのビジネススクールは、新卒初任給が奨学金残債の平均額を上回っており、MBA(経営学修士)の学位を取得したいと考えている方のために、おおいに参考になることだろう。
※ランキング中の金額は2017年5月1日現在の為替相場(1ドル111円)で計算した。