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今回は投資信託購入の際お世話になる営業マン選びのポイントについてまとめていきたいと思います。NISAで新たに投信をされる方、されている方のご参考になれば幸いです。


NISA(ニーサ/日本版ISA)良い営業マンを選ぶ

投資信託をされる方は、ほとんどの場合において銀行などの営業マンから商品の説明を受けることになると思われます。投資信託は本来証券会社でのみ購入することができる金融商品でしたが、現在では銀行など身近な金融機関で購入する方が多くなっていると思われます(全国の銀行・ゆうちょなどで購入が出来ます)。
ですが、投資信託は元本が保証されないため、投資判断は慎重に行わなければなりません。当然NISAでも十分な投資判断をせずに大切な資金をつぎ込むことは、まるでギャンブルをするようなものですね。そしてNISAをはじめ投資信託のための重要な判断材料を提供してくれるのが銀行などの営業マンです。

営業マンはどの人も人あたりが良く、親切に説明をしてくれます。しかし、すべての営業マンが投資家であるあなたのことを100%考えてアドバイスをしてくれているかというと必ずしもYESとは言えません。営業マンの中には、お客様の利益よりも自社の売上や成績を上げることばかりに気持ちが傾いてしまっている人も少なからず存在するためです。
どのような世界でも良い人とそうでない人が混在してしまっていることはやむを得ないことかもしれません。

とはいえ、投資信託をする場合には営業マンと話をすることが事実上必要不可欠となります。NISAに入るときも含めて、営業マンをどのように選ぶかが安心して投資信託をすることができるかの重要なポイントとなります。
そして、信頼することができる営業マンのポイントを並べてみますと以下のような点に注目することが重要と言えます。


現在の相場や景気に左右された情報を提供しないこと

投資信託は長期的にお金をファンド(運用会社)に預けて、お金を増やしてもらう仕組みです。そのため、株式投資のように、一時的な相場の傾向で利益を判断するものではありません。
例えば、2000年頃を思い出せば、ITバブルとしてIT関連の株式などは景気が良かった時期がありました。その当時は、投資信託でも「ITはこれから伸びるから、IT関連中心に運用するファンドに投資した方がいいですよ」という説明をした営業マンがおそらくいたことでしょう。しかし、10年以上経った現在、ITバブルなど過去の話に過ぎなくなっています。
このように、投資信託は一過性の景気の善し悪しで投資判断をするものではないといえます(仮に一過性の判断を重視するのであれば、株式投資などの方がおすすめできるでしょう)。

そのため、現在の景気の情勢を基準として投資信託の商品をすすめる営業マンは、極端な言い方をすれば、投資信託の本質を理解していないと言わざるを得ないということになります。あくまで長期的な視野でアドバイスをしてくれる営業マンが良い営業マンということができます。


投資家のマネープランを前提に商品アドバイスをしてくれる

投資信託は少額ではじめることができるとは言え、投資に回すことができるお金は1人1人異なります。また、投資信託の目的も、生活を豊かにするためのものか将来の様々なライフイベント(結婚、子供の進学、老後の生活など)に備えるものかなどによって1人1人異なります。そのため、投資信託の商品選びは常にオーダーメイドとなります。

そのため、これらの投資家のマネープランを前提に、それに最適な商品を紹介してくれる営業マンが良い営業マンであると言えます。

これは営業マンとしては当たり前のことですが、実際には中々当たり前のことができない営業マンが数多くいます。つまり、会社や自らの成績を上げるために投資家ではなくて、会社が売りたい商品ばかりを説明する営業マンはたくさんいます。そして、このような営業マンは往々にして非常に口がうまく、人あたりも良いものです。
もちろん、営業マンであまりにぶっきらぼうという人はいないでしょうが、多少朴訥な印象などがあっても、投資家のことを考えて商品を勧めてくれる営業マンは良い営業マンということができます。具体的には、「20年後のことを考えるのならば、○○という理由で△△という商品はいかがですか」と行った場合に理由の部分に不合理なところがないことが重要です。
また、実際にその商品を購入した人の利回りの状況などを差支えのない範囲で説明してくれるなどの営業マンは良い営業マンということができるでしょう。


営業マンとNISA(ニーサ/日本版ISA)の関係

この点に関連して言えば、2014年からスタートするNISAの導入に伴い、NISA用の口座の開設とともに、NISAの適用対象となる投資信託商品を強くすすめてくる営業マンが出てくることでしょう、

もちろん、NISAは投資から生じた利益が非課税となるし、投資信託商品の多くがNISAの対象となりますので、投資家のメリットを考えれば勧めてくるのは当然と言えます。
しかし、NISAに絡めてあまりにリスクが高い商品やあまり聞いたことがない商品をすすめてくる営業マンは要注意ということができます。NISAは税制の優遇制度であって、投資の利回りが良くなることなどを保証するものではありません。NISAと絡めれば投資信託の商品がよくなるということでは決してないのです。ただ、安定した商品についてNISA用の口座を作って投資することで、分配金が非課税となり、結果としてメリットを得ることにはつながるでしょう。

重要なことは、「NISAがスタートするから投資信託商品を買いましょう」という営業マンではなく、「あなたにはこういった投資信託商品が向いています。NISA導入により非課税で利益が出る可能性があるので、購入してみてはどうですか」という具合で、投資家に向いている商品を説明した上でNISAを利用してはどうかという当然の説明をしてくれる営業マンであることが重要ということです。

「売りたい」という営業マンの立場から離れて、「投資家のために」と考えることができる営業マンが良い営業マンです。一方で、投資家としては、決して外見の素振りや人あたりの良さだけではなく、「投資家のために」と考えている営業マンを見抜くことがひとつの重要なスキルとなるということができます。

photo credit: Victor1558 via photopin cc