若い世代を中心に利用者を増やしている写真・動画投稿のSNS「インスタグラム(Instagram)」。「いいね!」が付きやすい写真を、「インスタ映え」するなどといい、食事をするお店やメニューを選ぶときでさえ、価格やおいしさよりも「見映え」を意識することは珍しくなくなっている。

スナップレイスは、あらゆる投稿を分析してSNS映えするスポット(場所)を集めて地図上にマッピングしたサイトSnaplaceに登録されている約3000カ所のうち、フォトジェニックな(写真映えする)スポット「Cool!」、笑い・ネタに関連するスポット「Haha!」に該当するスポットの全写真を対象にデータを分析。画像の中に含まれている構成要素(料理、スイーツ、植物、お花など)の抽出と、主力の構成色・カラーの抽出を行い、集計したところ、興味深い結果が明らかになった。

フォトジェニック狙いでも、笑い狙いでも「食事」がポイントに

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(写真=Monkey Business Images/Shutterstock.com)

フォジェニックなスポット「Cool!」の構成要素を見てみると、最も多かったのは「食べ物」や「食事」だった。その次に「小物」「レストラン」「お皿に盛られた料理」と続く。

また、「部屋」や「インテリア」など、やはり、おしゃれな空間がインスタグラムでは反響が高いことが分った。さらに、「海」や「海岸」「お花」「植物」なども評価が高いようだ。

次に、笑い・ネタに関連するスポット「Haha!」の構成要素を見てみると、こちらも「食べ物」や「お皿に盛られた料理」「食事」などが上位を占め、「Cool!」と比較しても、その比率が高いことが分かった。これは、話のネタになるようなユニークな食事などを指すものと解釈していいだろう。

さらに、「Haha!」では、「芸術作品」や「寺院」「建造物」が食べ物系の後に続いている。また、「銅像」や「モニュメント・像」なども特徴的だ。これらの事物に日ごろから意識を向けることで、「インスタ映え」する写真をモノにする機会も増えることだろう。

フォトジェニック狙いなら可愛くてカラフルな色合いを

もう1つは写真の色要素を分析したもの。フォトジェニックな「Cool!」カテゴリーの写真の色要素の分析では、可愛い「赤」や「ピンク色」、パステルカラーの「エメラルドグリーン」や「青い空のブルー」などが多くなっていた。

これまで、「インスタ映え」する写真の条件として、可愛くてカラフルな色合いが条件の1つとして挙げられてきたが、そのことが分析データとして証明された形となったようだ。

次に、笑い・ネタ系の「Haha!」カテゴリーの写真の色要素を分析してみると、「Cool!」カテゴリーとは異なり、「濃い目の茶色」や「濃いブルー」「ダークレッド」などの色が多くなっていた。

「インスタ映え」する写真の特徴として、「非日常」「意外性」といった要素もこれまで重視されてきたが、ここに挙がった色はそのことに関係するかもしれない。(ZUU online 編集部)