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アップルは米国に本社を置きパソコンのマッキントッシュ、デジタル音楽プレイヤーアイポッド、携帯電話アイフォンなどで事業拡大してきました。そのカリスマ的経営者だったスティーブ・ジョブズの死後も業績を伸ばし、2012年8月には株式時価総額6230億ドル超となり、同業社であるマイクロソフトが1999年に記録した史上最高額を更新するなど勢いはとどまることを知りません。

携帯電話事業やインターネット関連で事業拡大してきたソフトバンクは、日本の大企業としては珍しくトップダウン型の経営で、わが国を代表する企業となりました。孫正義社長が2014年6月に「情報革命の分野で世界を変える」と述べ、米国での事業拡大に意欲を示し話題となりました。

更なる飛躍が期待できる両社は社債を発行しており、この傾向は今後も続くと思われます。低いリスクでありながら、大企業の中では比較的高い利回りを実現しているこれらの社債は投資対象として一考の価値があります。


投資の選択

投資と言われて思い浮かぶ取引は何でしょうか?株式、先物、FX、投資信託などはメディアなどでもよく取り上げられ、その関連本の出版は枚挙に暇がありません。しかし、債券はどうでしょう?個人向け国債が少しばかりメディアに登場する程度で、社債などはほとんど取り上げられることはありません。株式や投資信託での取引はそれなりのリスクを背負います。先物やFXとなればさらに高いリスクを覚悟しなければなりません。かと言って、リスクを取らずに定期預金、またはMRFやMMFで運用してもたかが知れています。そこで債券投資という選択肢です。


社債を見直す

株式や投資信託よりはリスクは少なく、定期預金よりも金利が高い社債。同じ資金繰りで発行される株式との大きな違いは、社債は負債であるということです。また、投資家からすると株式は企業の業績によって配当の出る出ないがありますが、社債は決まった金利が必ず受け取れます。償還日には額面がそのまま返ってきますし、途中売却も可能です。

簡略化するため税金分は加味せず例をあげましょう。金利1%で100万円の債券を購入すると金利として年間で1万円を受け取れる訳です。さらに企業が倒産しない限りは償還日に100万円が戻ってくる訳です。途中売却の場合、単価が99であれば99万円、単価が101であれば101万円になって手元に戻ってきます。リスクが高い商品とは違い、単価もそんなに大きく変動する訳ではありません。ちなみに、割引債という単価変動を前提とした債券もあります。そして、どんなに単価が大きく変動したとしても償還日には額面通り、単価にすると100がそのまま手元に戻ってくる訳です。


投資のバランス

投資のバランス、つまりリスク分散を考えるときに社債のリスクをしっかりと把握する必要がでてきます。主としては信用リスク、価格変動リスク、流動性リスクの3つになります。

信用リスクとはその企業のもつ信用です。償還日に額面金額が戻ってくることや金利が受け取れるなどの約束事。これは企業が倒産してしまえば、受け取ることができなくなってしまいます。一般的に、倒産のリスクが高くなれば発行する債券の金利も高く設定されます。償還が同じくらいの債券の中で金利が高い企業があれば、その財務状況や将来性などをしっかりと勘案し慎重に判断しなければなりません。価格変動リスクとは途中売却の単価の変動のことです。世の中の金利が保有の社債より低ければ、その社債は人気が出る筈なので単価は上がります。逆に世の中の金利が高くなるとその社債の単価は下がることになります。つまり市中の金利と債券単価は逆に動くと覚えておいて下さい。最後に流動性リスクです。債券は証券会社で購入、売却します。取引は証券会社との相対取引になるため、単価は証券会社に決定権があります。もし企業の業績が悪化すると証券会社は買い取ってくれなくなる可能性があります。これが流動性リスクです。海外の社債だと、これに為替変動リスクも加えて考えなければなりません。