アメリカで大きな注目を集めているインターネットメディアがある。その名は「アクシオス(Axios)」といい、1月に誕生したばかりの新興メディアである。「パリ協定」からの離脱も発表前に報じる等、他の報道機関を出し抜くスクープを連発しているアクシオスとは、一体何なのだろうか。

ポリティコ出身のジム・バンデハイ氏が有力記者を集めて設立

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(画像=Axios Webサイトより)

アクシオスは米政治専門誌ポリティコの共同創業者であるジム・バンデハイ氏によって設立された。バンデハイ氏は2007年にワシントン・ポストの記者から、ポリティコを立ち上げたが、社内対立で2016年に退社していた。ポリティコを退社したメンバーの他、ウォール・ストリート・ジャーナル等の有力誌の記者を引き抜き、アクシオスは1月に設立された。

設立以降、アクシオスは短期間で多くのスクープを報じている。3月には、4月に米中首脳会談が行われる事をいち早く報じ、その取材力の高さを見せつけた。「パリ協定」からの離脱も他社に先駆けてスクープしており、他にも米トランプ政権での権力闘争や予算計画等も詳細に報じている。政治分野ばかりでは無い。3月末にはメディアサイトの運営を行う米バズ・フィードが2018年に上場すると報じており、その取材力は経済分野でも発揮されると見せつけた。

アクシオスは今や全世界が注目するメディアとなっており、特に政治関係者はその記事に注目している。また金融市場でも、アクシオスのスクープによって市場が大きく変動する為、その動向には目を光らせている。

将来は年間購読料1万ドルを目標