誰ともリンクしない自分だけの世界を楽しむSNS「Binky」 (http://www.binky.rocks/)が、話題を呼んでいる。「時間つぶしに何となくスマホを触ってしまう」というスマホ・ユーザーが、第三者者にわずらわされることなくSNS体験を楽しめるという非共有型アプリだ。

奇想天外な発想ではあるが、通常のSNSがストレスの種になるというユーザーも少なくはない。デジタル世代の需要に見合った時間つぶしアプリといえそうだ。

コミュニケーションが苦痛になりかねないSNS

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(写真=Thinkstock/Getty Images)

Binkyとは本来、「(通常は子どもが)持っているだけでリラックスできる物」を指す。お気に入りのぬいぐるみや毛布などが、分かりやすい例だ。

「スマホを触っていないと落ち着かない」という消費者が年々増えているが、これらの消費者にとってはスマホが「Binky」ということになる。

しかし何の目的もなしに、スマホを四六時中触っているのも苦痛である。この辺りの感覚が、FacebookなどのSNS人気に火がついた要因の1つだろう。SNSは友人や家族とのコミュニケーション・ツールであると同時に、新しい情報を入手するニュース・スレッドでもある。電車やバスの待ち時間に気軽にチェックできるという点でも、時間つぶしには最適というわけだ。

ところが通常のSNSは次々と新着通知が舞い込む、あるいはタイムラインに情報が表示さえる、広告が増えて行くなど、時間つぶしにはなるが目まぐるしいことこの上ない。本音をいえば、興味のない情報も多い。コンテンツによってはストレスの種になりかねない要素を、ふんだんに含んでいるというデメリットも挙げられている。

他人の目を気にすることなく、コメントも「いいね!」も自由自在

「SNSは楽しいが、ストレスは不要」というアンチSNSをコンセプトに開発されたのが「Binky」 だ。まったく面識のない人とまでリンクして一つの社会になってしまいがちなSNSの要素を完全に排除し、第三者を介入させない独りの空間でSNSと同様の感覚を満喫できる。

分かりやすく表現すると、「Instagramベースのニュース配信アプリ」といったところだろうか。アプリをダウンロード後、「ラクダ」「まつ毛」「宇宙船」「マーマレード」「勉強」といったランダムなイメージが画面に表示される。

興味をひくイメージを見つけて「いいね!」をクリックすれば、本当のSNSのように星マークが表示される。コメントを残したり、「リツイート(RT)」ならぬ「RB」することも可能だ。

もちろん、誰ともリンクしていないため、共有されることはない。あくまで自分のための「いいね!」や「RB」だ。どんなイメージにどんなコメントを書いてもかまわない。第三者の目を気にすることなく、自由気ままにSNS感覚を楽しめる。

コミュニケーションではなく「操作」から得る満足感を追求

本職はゲーム開発者というダン・カーズ氏が、この疑似SNSアプリを開発した。カーズ氏自身がスマホ中毒であるにも関わらず、時間つぶしにSNSを楽しめるタイプではなかったため、「人とコミュニケーションしないSNSを作ってみよう」と、半ば冗談で開発したのだという。

一部のユーザーにとっては、スマホの醍醐味がコミュニケーションではなく、画面をタップする、スクロールする、クリックする、といった操作面にあるという発想だ。一部の喫煙者にとっての喫煙の醍醐味が、ニコチンそのものではなく、たばこをくわえて火を着けるという動作にあるという説と似たようなものだろうか。

iOSとAndroidに対応しているアプリは、「Binky」のWebサイト(http://www.binky.rocks/)から無料でダウンロードできる。自分だけのSNS空間を体験してみたいならば、要チェックだ。(アレン・琴子、英国在住フリーランスライター)

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