日本はロボットと工作機械で中国市場を攻め、中国はドローン、AI、シェアサイクルで日本市場を攻める。ニュースサイト「今日頭条」は最近の日中産業の攻防について、このように報じた。確かに新しい局面が見えている。以下記事からその内容を探ってみよう。

日本はロボットと工作機械で中国市場へ攻勢

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(写真=Pradit.Ph/Shutterstock.com)

国際ロボット連合(IFR)の統計によると、中国の2015年の工業用ロボット販売数は6万7000台に達し、世界市場の30%を占めた。予測では2016~2019年の間に毎年20%伸び、2019年には世界市場の40%を占めると見られる。日本はこれを中国の“爆買い”とし巨大な商機を見出している。

例えば川崎重工 <7012> の蘇州工場では、中小型汎用ロボットの生産を2016年の4000台から、2017年は7000台と80%アップさせる。

また安川電機 <6506> は中国の美的集団と合弁して介護ロボットの生産と販売に進出する。安川の持つロボット技術と、美的の販売網を相互利用する。2019年までに10~15型を投入する予定だ。中国の2025年の65歳以上人口は2億人を超える。“養老”市場は急拡大が見込まれている。

ロボット以外で、中国が爆買いしているのは工作機械である。今年4月の日本からの工作機械供給は、前年同月比3.7倍に急増した。5月も速報値で24.4%増となっており、これで6カ月連続のプラスだ。中国の工業は、安価な労働力による生産から、ロボットや工作機械による生産へと構造が変化しつつある。

中国、ドローンは独占、シェアサイクル、ソフトウエアで攻勢