カドカワ <9468> グループのゲーム情報誌『ファミ通』の調査によると、2017年上半期の国内家庭用ゲーム市場規模は前年同期比14.8%増の1532億円となり、2014年上半期以来3年ぶりに前年同期比でプラスに転じた。任天堂 <7974> の新型ゲーム機「ニンテンドースイッチ」がけん引役になったと見られる。
ハードは大きな伸びを見せるが、ソフトは前年小幅割れ
2017年上半期の国内家庭用ゲーム市場は3年ぶりのプラスに転じたが、「ニンテンドースイッチ」を中心とするハードの伸びが大きな要因となっている。ハードの市場規模は前年同期比44%増の765億円と著しい。一方でソフトは前年同期比6%減の767億円となっており、苦戦を強いられている。
ハードの伸びは「ニンテンドースイッチ」の貢献が大きい。2017年3月3日の発売以降、売れ行きは非常に好調である。発売から1カ月足らずの3月時点で全世界の販売台数は274万台となっている。「ファミ通」の調査では、6月末には国内販売台数も100万台を突破しており、発売から17週での100万台突破は現行の据え置き型ゲーム機では最も早いペースだという。
「ニンテンドースイッチ」だけでなく、2011年発売の「ニンテンドー3DS」、2014年発売の「プイステーション4」もそれぞれ2017年上半期に87万台の販売数を誇っている。ソフトの販売が伸び悩む中、新型ハードと従来のハードが共に好調を維持し、市場を支える構図となっている。