剛力彩芽、道重さゆみ、能年玲奈……。この3人の共通項がお分かりだろうか。「タレント」「美人」なども共通項ではあるが、ここでは苗字に注目してほしい。

彼女たちに共通するのは、“ハンコ(印鑑)売り場に苗字のなさそうな女性タレント”だということだ。

全国に剛力さんは約60人、道重さんは約100人、能年さんは約30人しかいないといわれているそうで、当然、ハンコを作るときには特注となる。女性タレントでは貫地谷しほりや榮倉奈々などもハンコがなさそうだが、ここまで珍しい苗字でなくても、たとえば「澤」「廣」「濱」「櫻」「國」「齋」「齊」など、旧字体を含む苗字ではハンコ売り場に自分のものがないことも少なくない。

どれくらいの人がハンコ売り場に自分の苗字がなく、特注を余儀なくされているのだろうか?

必ず売っているは53.6%

印章文化,日本の文化
(写真=PIXTA、画像はイメージです)

「勝手にランキング」が全国約1万人の20歳以上の男女を対象にネットを通じ「印鑑に関するアンケート」 を実施したところ、「あなたの苗字はどこのハンコ売り場でも売っていますか」という問いに対し、「必ず売っている」53.6%、「売っていないときもある」29.0%、「売っておらず、特注で作らなければならない」17.4%という結果が出た。

自分の苗字のハンコが必ず売っているという人が53.6%しかいないというのは、ハンコ売り場が客にニーズに応えきれていないということであり、ちょっと驚きの数字だ。だが、これは、それだけ日本人の苗字の種類が多いということでもあるだろう。

17.4%の人は毎回特注で作っているとの回答だが、この回答をした人がどんな苗字なのかは大変気になるところだ。

「ハンコ専門店」強し、「100円ショップ」も善戦

このアンケートでは、ハンコの購入先についても聞いている。トップ5は以下のとおりだ。

5位 バラエティショップ(東急ハンズ・ロフトなど)
4位 インターネット通販
3位 100円ショップ
2位 文房具店
1位 ハンコ専門店

1位は「ハンコ専門店」で61.5%。実印なら当然、専門店になるということだろう。そうそう購入するものではないから、どうせならキチンとしたものをという心理もあるだろう。

2位は「文房具店」で35.8%。文房具店自体が減ってきたとはいえ、大きな店ではハンコの種類も揃っているので、よほどの珍苗字でなければ自分のものが見つかりやすそうだ。

3位は「100円ショップ」で21.8%。仕事などで印鑑が必要なのにうっかり忘れたときなどに、100円ショップのハンコは重宝する。実際、助けられた人も多いだろう。100円なら宅配便の受け取りなど普段使いにも便利だろう。

4位と5位の回答は、おそらく自分の時間をムダ遣いしたくない若い年代が多いのではないか。すぐにハンコが必要な状況でなければ、「インターネット通販」(8.5%)が一番、自分の時間と手間を節約することになるし、5位のバラエティショップ(4.7%)はショッピングのついでということだろう。

意外と多いハンコのプレゼント

アンケートでは「あなたは印鑑(ハンコ)をプレゼントでもらったことがありますか」という設問もあり、これについては、「ある」36.2%、「ない」63.8%という結果となった。

どのようなタイミングでもらったのか回答者に聞いたところ、「入学、就職祝いとして」「結婚のお祝いで」といった答えが多かったという。たしかに、入学・就職・結婚というのはハンコを初めて作る、あるいは新たに作るタイミングであり、その新しい門出をお祝いするプレゼントとして最適のチョイスといえるだろう。

最近では、動物などのキャラクターと共に苗字が印字されたり、書体が動物の姿をしていたりするハンコのほか、竹やチタンなど素材にこだわったハンコもあるので、プレゼントとしても選び甲斐がありそうだ。(ZUU online編集部)