2017年8月23日13時過ぎに井口喜雄さんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供: 羊飼いのFXブログ ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材,為替見通し
(写真=PIXTA)

週末にジャクソンホール会議を控えているためマーケットでは狭いレンジでの動きが続いている。しかしながら、基本的にはリスクオフのマーケットだと見ている。

トランプ政権への不信感が日に日に強まっており、以前から引きずっている「連邦債務の上限」や「ヘルスケア法案」、「ロシアゲート」など、各問題の報道が出ると、どうしてもリスクオフで反応するからだ。

トランプ政権への不信感は依然払拭できていない。また北朝鮮では25日金曜が「先軍節」という祝日のため、このタイミングで核実験など何かを仕掛けてくる可能性もあり、リスクオフを捨てきれないのが現状。

現在の為替相場の戦略やスタンス

ジャクソンホールまでは狭いレンジが続くと見ている。予想レンジとしては108.50~111.00円。突発的なリスクオフに見舞われることを考えると基本的には売りから入りたい。想定レンジ下限の108.50円に向けて売りを回転させてくのが安全な戦略かと。

ジャクソンホールでは金曜日から土曜日にかけてイエレン氏やドラギ氏などの中央銀行総裁の講演を控えているため、その時間は薄いマーケットとなりそうなことや、週明けの窓あけ等も考えるとポジションはスクエアにしておくのが安全。ジャクソンホール後の反応次第で新たに週明けから参戦するのが得策だろう。

井口喜雄
トレイダーズ証券市場部ディーリング課。認定テクニカルアナリスト。1998年より金融機関に従事し、ディーリング業務に携わる。2009年からみんなのFXに在籍し、ドル円や欧州主要通貨を主戦場にディーリング業務を行う。ファンダメンタルズからみた為替分析に精通してるほか、テクニカルを利用した短期予測にも定評がある。月刊 FX攻略.comで「現役為替ディーラーが本音で語る”Dealer’s EYE”」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ 」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。

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