日本語と英語の2言語を用いて専門分野で働くバイリンガル・スペシャリストたちに、“英語の苦手”を克服するための工夫を聞いたところ、最も多かった回答は「英語を話す機会を増やす」だった。

当たり前かもしれないが、英語力アップのカギは「場数」と「語彙力強化」が欠かせないのだ。実際、バイリンガル・スペシャリスト専門の人材紹介会社ロバート・ウォルターズ・ジャパンが、同社の登録者向けに行った「仕事での英語ニーズ」調査(対象者は212人)でも、バイリンガル・スペシャリストたちがその2つを重要と考えていることも分かっている。

同社が行った調査で「英語を話す機会を増やす」に次いで多かった回答は「ドラマ・映画・インターネット動画を見る・聴く」「新聞などのニュースメディア・書籍・ブログを読む」だ。それなりの英語力を備えているバイリンガルたちでも、メディアなどを活用しながら「語彙力強化」を図っているようだ。日常で英語に触れることはさらなるスキルアップへの近道と言えるだろう。

9割近くがビジネスメールで英語を使う

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(写真=StockLite/Shutterstock.com)

外資系や日系グローバル企業で働くバイリンガル・スペシャリストは、どのような場面で英語を使っているのだろうか。仕事での英語ニーズについての調査結果を見ていこう。

過去1年間の仕事において英語を使ったシーンを挙げてもらったところ(複数回答)、最も多い回答は「メール(87.7%)」だった。以下、資料作成(75.5%)、電話・電話会議(75.0%)、会議(67.9%)、交渉・説得(50.0%)、プレゼン・スピーチ(49.1%)、接客・接待(47.6%)、海外勤務(33.0%)――と続く。

英語を使うシーンとしてメールを挙げた人は9割近く、資料作成や電話・電話会議は7割以上いた。また、海外勤務(赴任・出張)を挙げた人が33.0%だったことから、過去1年以内に海外赴任や出張を経験した人は3人に1人の割合で存在することが分かった。

得意なのは「メール」、苦手は「交渉・説得」

調査では、バイリンガルたちが得意とする場面、苦手とする場面についても聞いている。英語対応で「得意」なシーンは、

1位 メール(34.0%)
2位 資料作成(13.1%)
3位 プレゼン・スピーチ(12.6%)
4位 接客・接待(11.2%)
5位 交渉・説得(9.7%)
となっている。

ライティングに自信を持つ人が多いためか、「メール」を得意と答えた人は3割を超えた。しかし、2位以下の割合は1割台となっており、得意とする場面はあまり多くないことがうかがえる。

一方、英語対応で「難しい・苦手」な場面について聞くと、

1位 交渉・説得(35.6%)
2位 電話・電話会議(29.8%)
3位 プレゼン・スピーチ(16.3%)
4位 接客・接待(7.2%)
5位 会議(4.3%)

という回答結果が出た。

「難しい・苦手」な場面では、「交渉・説得」や「電話・電話会議」と答えた人がそれぞれ3割前後いた。バイリンガルといえども、スピーキングに苦手意識をもっている人は多いようだ。

バイリンガルの工夫を習慣化してみよう

苦手なシーンなどなさそうに見えるバイリンガル・スペシャリストたちも、仕事での英語ニーズに応えるための努力を続けている。「場数」を踏み「語彙力強化」を図ることが、英語力アップのカギとなることは間違いないようだ。

「英語を話す機会を増やす」「ドラマ・映画・インターネット動画を見る・聴く」「新聞などのニュースメディア・書籍・ブログを読む」といった工夫は、習慣として誰でも取り入れやすい項目だ。バイリンガルたちの意見を参考に、気軽に始めてみてはいかがだろうか。(渡邊祐子、フリーライター)

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