2017年8月29日11時過ぎに志摩力男さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:
羊飼いのFXブログ
※チャート付き)
現在の為替相場の傾向や相場観
先週開催されたジャクソンホール経済シンポジウムは、ほぼ予想通りの内容となり、ユーロ上昇というメイントレンドが継続している。
そして今朝は、北朝鮮のミサイル発射で一時、全面円高となった。
8月~10月は、季節的にも米国株が落ちやすい時期で、特に今年は9月末に米国の債務上限の期限を控えており、しばらく不透明な状況が続くだろう。トランプ政権の政局収拾は難しく、米国がデフォルトに陥る可能性は低いものの、2011年のような政府機関の閉鎖といったハプニング的なデフォルトに近い状況となる可能性は考えられる。
現在の為替相場の戦略やスタンス
ユーロ上昇の本筋は変わらない。
米ドル/円は108円台での買い意欲が強く、今朝の北朝鮮のミサイル発射を受けても108円台を維持した。しかし、今後も北朝鮮の核実験が続くようであれば、108円割れもあり得る。108円を割り込めば、105円までの下落も想定しておいたほうがいいだろう。
万が一に備え、米ドル/円ショートに対するリスクヘッジが必要だと考えている。
志摩力男
慶應義塾大学経済学部卒。1988年~1995年ゴールドマン・サックス、2006-2008年ドイツ証券等、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任、その後香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立した後も、世界各地のヘッジファンドや有力トレーダーと交流があり、現在も現役トレーダーとして活躍する。
羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
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