2017年8月30日13時過ぎに井口喜雄さんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供: 羊飼いのFXブログ ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材,為替見通し
(写真=PIXTA)

昨日は北朝鮮のミサイル発射を受けて米ドル/円が下落した。しかし、本邦機関投資家などの買いによる底堅さや、米経済指標の好結果、また、ショートカバーやストップロスなどの巻き込みから、結局、108.26円付近までの下落でとどまった。短期的には地政学リスクは回避したと見ている。

ただ、来月9月9日(土)が北朝鮮の建国記念日のため、核実験等を行う可能性がある。昨年もこの時期に核実験を実施していたため、この日までは引き続き警戒が必要。また米国に関しても来月9月は債務上限問題などもあり、デフォルトはあり得ないため、こちらも米ドル/円の上値が重くなる要因となるだろう。

現在の為替相場の戦略やスタンス

最近の流れとしては、ゆっくり上昇していってリスクオフで急落する傾向。基本的にはリスクオフ相場のため、下落のスピードが速い。

向こう1週間の米ドル/円予想レンジとしては、下は昨日の安値である108.26円付近から、上は110.80円付近。リスクオフ相場とはいえ、昨日の例もあるため、予想レンジの下限ではショートを突っ込みすぎないよう注意していきたい。

井口喜雄
トレイダーズ証券市場部ディーリング課。認定テクニカルアナリスト。1998年より金融機関に従事し、ディーリング業務に携わる。2009年からみんなのFXに在籍し、ドル円や欧州主要通貨を主戦場にディーリング業務を行う。ファンダメンタルズからみた為替分析に精通してるほか、テクニカルを利用した短期予測にも定評がある。月刊 FX攻略.comで「現役為替ディーラーが本音で語る”Dealer’s EYE”」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ 」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。

【編集部のオススメ記事】
「信用経済」という新たな尺度 あなたの信用力はどれくらい?(PR)
資産2億円超の億り人が明かす「伸びない投資家」の特徴とは?
会社で「食事」を手間なく、おいしく出す方法(PR)
年収で選ぶ「住まい」 気をつけたい5つのポイント
元野村證券「伝説の営業マン」が明かす 「富裕層開拓」3つの極意(PR)