9月1日は防災の日だ。様々な場所で啓蒙イベントや防災訓練が行われ、防災について改めて考える機会となるという人も多いだろう。大和ハウス工業 <1925> は防災の日を前に「2017年度防災意識調査」を実施し、8月29日に結果を公表した。調査では地震に対する不安を覚える人は多い一方で、防災に対する意識はまだ十分でない人が多いという現状が浮き彫りとなっている。

地震、台風、豪雨…… 防災準備率の向上が課題

防災の日,防災
(写真=PIXTA)

防災の日は災害についての認識を深めると共に、対処の心構えを準備する為として、1960年に内閣の閣議了承によって制定された。9月1日という日付は1923年の同日に10万人以上の死者を出した「関東大震災」が起きた事に由来している。

大和ハウス工業は防災の日を前に、「2017年度防災意識調査」の結果を公表した。調査は8月9日~12日にかけてインターネット上で行われ、同社の新築戸建住宅検討者1035名から回答を得た。

「防災」と聞いて思い浮かべる災害については、「地震」が98.0%となり、最も高かった。「台風」が72.8%でそれに続いた。このところ多くの被害をもたらしている「豪雨」は67.7%で3番目に多い回答となった。

「防災」を想定して準備しているものを聞いたところ、「地震」が最も多く、55.8%が回答した。「台風」は20.2%、「豪雨」は15.0%となった。「あてはまるものはない」との回答は37.2%に上り、防災準備率の向上には課題が残っているようだ。

地震への不安は8割を超えるが、防災準備率は5割強 地域によって意識の差も