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三菱UFJの今後の課題

海外展開を積極的に行っている「三菱UFJフィナンシャル・グループ」は、一見して景気が良くバブルに浮かれている様に見えなくもありませんが、実際の所、国内の業績があまり良くなく、已むなく海外部門を重視しているといわれております。いくら日経平均株価が数年前の約2倍になったと言っても、実体経済には全く変化がなく、相対的に借りる側が少ないのが難点です。

むしろ、中途半端に景気が回復している結果、他の企業が資金を借りる必要がなくなったため、金融機関が活躍する場が少なくなったのもあります。金融機関と言う業種の特性上、資金を貸し出ししなければ全く収益にならないため、この様に借り手が減った状態が続くのは致命的な事態です。今回はそんな同グループの現状と今後の課題を説明します。


利益1兆円を目指す三菱UFJ

「三菱UFJフィナンシャル・グループ」では2015年3月期の連結純利益1兆円を射程圏に入れており、財界では様々な噂が飛び回っている様です。前年度も当初7600億円の予想を9100億円に上方修正しており(最終的な前年度実績は9848億円)、与信費用を多めに注ぎ込む中、株価上昇、及び、景気回復が偽者であった点を配慮しても、高い目標を打ち出している点が興味深く感じます。

ただし、同グループの経営は決して順調ではなく、利ざやがマイナスに陥っている以上、通常の経営では利益を上げることが難しくなっている様です。三菱UFJ銀行の資産運用利回りは年間0.70%と、同じメガバンクである「みずほ銀行」「三井住友銀行」等に比べて0.06~0.60%低く設定しています。他社と同じ様に比較するのはナンセンスですが、その要因として中小企業との取引量の差が上げられます。