2017年9月21日11時過ぎに神田卓也さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供: 羊飼いのFXブログ ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材,為替見通し
(写真=PIXTA)

昨日のFOMCを受けて米ドル/円が上昇し、7/18以来の112円台半ばを付けた。ただし、FOMCの声明内容などをよくみると、さほど大きく変わったわけではない。

しかし、北朝鮮リスクやハリケーンなどの懸念材料もあった中、年内の利上げは難しいとみられていた状況だっただけに、思わぬ年内利上げ示唆発言で、マーケットが過剰に反応した形となった。

今後の焦点としては、この流れが続くかどうかだ。

現在の為替相場の戦略やスタンス

米ドル/円の流れとしては、投機筋などの、円以外でのドル売りポジションが膨らんでいたため、まだ巻き戻しの余地もある。また米長期金利をみても一旦2.4%近くまで上昇していたが、昨日も2.2%台だったため、こちらもまだ上昇の余地はありそうだ。

米ドル/円のチャートをみても200日移動平均線を超えてきため、次のターゲットは、7/11の高値114.49円付近。さらにおもしろいのはユーロ/米ドルだ。ポジションの巻き戻しタイミングが意識されそうだが、来月10月のECBまで引っ張られるかもしれない。

現在、ユーロ/米ドルのチャートをみると、20日移動平均も下回り、100日移動平均と一目均衡表の雲の下限が揃って1.1500ドルを指している。ただし、全体でみると「ドルの見直し買い」が入りやすくなりそうだ。

神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券(株)(現三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社)を経て、1991年(株)メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月(株)外為どっとコム総合研究所入社。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ 」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。

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