不動産を「手に入れる」方法に触れましたが、なぜ、「手放す」方法にも触れる必要があるのでしょうか? それは、不動産の利益は、売却することで確定するからです。

儲かっていても、修理費で大きく利益を損なう可能性は0ではありません。しかし、もし利益を損なったとしても、売却で切り抜けられれば、あなたの利益に傷をつけずに済むのです。いざというときの「出口戦略」として、売却を知っておくことは、あなたのたくわえを守ることにつながるのです。

(本記事は、広之内 友輝氏の著書『 貯金100万円から月収50万円生活 はじめての人が地方×格安不動産でお金の自由を手に入れる5つのステップ 』ぱる出版(2017年9月21日)の中から一部を抜粋・編集しています)

不動産投資の利益は「売却」で確定する!

儲かっていても、修理費で大きく利益を損なう可能性は0ではありません。しかし、もし利益を損なったとしても、売却で切り抜けられれば、あなたの利益に傷をつけずに済むのです。いざというときの「出口戦略」として、売却を知っておくことは、あなたのたくわえを守ることにつながるのです。売却を知っておくとよいよと言われても、古い物件が売れるの? と心配されるかもしれませんが、売れます。「爆安ボロ物件は売れる」と確信を持っておくと、安心して不動産を持つことができます。

まず、「100万円台の不動産は売れるか」と本州関東、東北、北海道の不動産業者に伺ったところ、異口同音に「もし100万円台の一軒家が出たらすぐ売れる」「ネットに掲載するまでもなく売れる」と答えてくれました。人口1万人台の町村の不動産会社にも取材しましたが「昨日たまたま物件情報を店先に掲示したが、すでに今日見に来たいというお客がいた」とのことでした。マンションのほうも「楽待」人気物件ランキング(2017年6月10日調)によると、区分マンションランキング20位までのうち、実に9件とほぼ半分が100万円から200万円台でした。このように低価格物件は反響がよいことが分かります。

では、ボロ物件はいくらで売ればよいのでしょうか。売却相場はインターネットサイトなどで調べることができます。これらネットで調べた相場をもとに自分で希望販売額を決めたあと、あなたがお付き合いしている不動産会社に相談してみるのです。