「年金の支給漏れ」がまた明らかになったが、その規模は過去最大の10万人分で、支給漏れの総額は598億円にものぼる。今回の問題は受給者からの問い合わせで発覚したものであり、自分の年金についてしっかり理解しておくことが大事であることを再認識させられた。

公的年金の種類は? 国民年金と厚生年金の違い

年金,受給金額
(写真=PIXTA)

公的年金には、「国民年金」と「厚生年金」がある。国民年金は、原則として20歳以上の人は全員加入している。厚生年金は、サラリーマンなどが主に加入するもので、国民年金の保険料が一律なのに対して、厚生年金の保険料は報酬に応じて変わる。一般的な老後にもらう年金は、「老齢年金」と呼ばれ、国民年金から支給されるのが、「老齢基礎年金」、厚生年金から支給されるのが「老齢厚生年金」である。

国民年金の計算方法 厚生年金の確認方法

国民年金の場合、計算式は簡単で、40年間払い続けた場合の年金支給額が決まっているので、そのうち納付した年数分が自分の受け取る年金額ということになる。計算式で表すと次のようになる。

779,300円(平成28年4月分から) × 保険料納付月数 / 加入可能年数 × 12

全期間保険料納付すると保険料納付月数は480月になるので、「780,100円×480/40×12=779,300円」となる。

これが30年間納付なら、納付月は「30年×12か月=360月」になるので、「779,300円×360月/480月=584,475円」ということになる。

国民年金だけ加入している人は、この計算式で計算してみればすぐにでも計算できる。サラリーマンなどが加入する厚生年金の場合には、国民年金の額に厚生年金の額が加算される。厚生年金は報酬の額に応じて保険料が変わるので、人それぞれ異なる。また、平均給与額を算定しなければならないため、過去の給与額をすべて把握しなければならない。

結論から言うと、厚生年金の受取額を自分で計算するのは非常に難しい。入社から今までの給与の記録をとっている人自体少ないし、仮にとっていたとしても、現在価値に引き直したりする必要があるため自分で計算するのは現実的ではない。どうしても自分で計算したいという場合には、日本年金機構に計算式が掲載されているので試してみるとよい。