IoTなどに関する総合展示会「CEATEC JAPAN 2017」(プライムメディアパートナー・ZUU online)がきょう3日から6日まで、千葉・幕張メッセで開催される。昨年、「最先端ITエレクトロニクスの総合展示会」から「CPS/IoTの総合展示会」にかじを切ったシーテック。今年は初めて3メガバンクグループがそろって出展するなど、フィンテックの存在感が高まりつつある。

会場全体を「社会・街エリア」「家・ライフスタイルエリア」「デバイス・ソフトウェアエリア」「特別エリア」に分けて展示が行われるほか、主催者特別企画展示では、IoTタウンやインドショーケースのほかに、注目の「AI-人工知能パビリオン」が設置されるなど、AIやIoTに関する世間の注目度の高さを反映した内容になりそうだ。

3メガバンクグループの出展内容は?

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2016年のCEATECの様子(写真=ZUU online編集部)

シーテックがテーマに掲げているCPSとはサイバーフィジカルシステムの略。主催団体のひとつである電子情報技術産業協会(JEITA)によると、実世界(フィジカル空間)にある多様なデータをセンサーネットワークなどで収集、大規模データ処理技術などを使って分析、知識化。そこで生まれた情報や価値によって、産業の活性化や社会問題の解決を図ろうというものだという。

メガバンクグループの出展予定を確認してみると、三菱UFJフィナンシャル・グループは昨年に続いての出展。ブロックチェーン技術を用いて開発中のデジタル通貨「MUFGコイン」や、オープンAPI「MUFG APIs」の活用事例のほか、フィンテックスタートアップとの協業事例などを紹介する予定。三菱東京UFJ銀行ではなくMUFGとしての出展で、カブドットコム証券なども名を連ねている。

三井住友フィナンシャルグループは初参加。生体を用いた認証サービス「Polarify (ポラリファイ)」やSMBC日興証券のAIチャットボットなどを展示するほか、三井住友ファイナンス&リースが「IoTタウン」で、VPP(バーチャルパワープラント=仮想発電所構想)での蓄電池普及やEV(電気自動車)を通じたゼロ炭素社会を提案する展示を行う。

みずほフィナンシャルグループからは、みずほ情報総研がAI(人工知能)をテーマにしたエリアに出展。同社独自という機械学習手法「カップリング学習」の事例として顔画像シミュレーション、手術支援ARなどを展示するほか、文字認識エンジンについても紹介するという。