2017年もノーベル賞発表の時期を迎え、10月2日には生理学・医学賞に米国人3人が、3日には物理学賞に重力波検出物理学実験施設のチームに属する米国人3人が、4日には極低温状態で解像度を増した電子顕微鏡を開発したスイス人らの3人が、それぞれ受賞者となった。

5日以降の発表で日本人の受賞者が出るのかどうかに注目が集まっているが、やはり気になるのは関連銘柄の動向だろう。以下では過去の受賞分野と反応した銘柄を確認していく。

2012年の生理学・医学賞は山中伸弥氏に

ノーベル賞,日本人,関連銘柄
(写真=PIXTA)

2012年には、京都大学の山中伸弥教授がiPS細胞の作製で生理学・医学賞を受賞したことを受けて、再生医療関連株が上昇した。山中教授が所長を務めるiPS細胞研究所に材料供給をしているタカラバイオ <4974> は、10月9日の出来高18万6900株に対し、10日には一気に789万5400株にまで急増、株価も10日の終値495円から急騰を続け、16日には915円を付けるに至った。

また、移植などに用いる自家培養表皮や軟骨などの開発を進める再生医療ベンチャーのジャパン・ティッシュ・エンジニアリング <7774> も、10月5日の出来高は僅か84株だったのが、10月9日には6091株にまで急増、株価も5日の終値6万5500円から急騰モードに入り、15日には9万1300円となった。

2014年のハイライトは「青色ダイオード」

2014年のノーベル物理学賞を受賞したのは、高輝度で白色光源を可能にした青色発光ダイオードの発明にかかわった名城大学の赤坂勇終身教授、名古屋大学の天野浩教授、米国籍でカリフォルニア大学の中村修二教授の3名だった。

商業施設や工場向けのLED照明を手掛ける遠藤照明 <6932> は、10月7日の出来高が12万9300株、株価が1243円だったのに対し、8日には出来高40万9300株、株価1273円となった。

また、LEDチップなどを製造している豊田合成 <7282> は7日の出来高の40万3800株が8日には208万2600株にまで膨れ上がったし、照明器具を製造している星和電機 <6748> も7日の出来高5000株を8日には41万株にまで急増させるなど、LED関連銘柄が囃された。ただこうした動きも、LEDが既に巨大市場に育っていたことを考えると、「受賞のご祝儀」といった色彩が否めないのかもしれない。