インドからの外国不動産投資が著しく増えている 。2017年年度の最初の5カ月だけでも 総額2350万ドル。2016~2017年にかけての総額は1.1億ドルで、2005~2006年の約59倍に匹敵する相当の外国不動産を買っている。
2012~2017年第2四半期の間に インド人投資家が購入した外国不動産のうち、51.6%がオーストラリア、43.8%がマレーシアだ。
英国の不動産コンサルティング企業ナイトフランクの調査で明らかになった。
事業、教育、生活スタイルなどが投資目的
調査はナイトフランクが世界10カ国における、インド人投資家の不動産投資傾向を分析したもの。オーストラリアとマレーシアのほか、英国やアラブ首長国連邦、スリランカ、キプロスに人気が集中しているという。
これらの投資家の割合は実業家やビジネスパーソン(68%)が最も多く、自営業や商人(21%)、専門的労働者(7%)、自営による専門的労働者(3%)、そのほか(1%)と報告されている。
外国での事業運営だけが投資目的ではなく、生活スタイルや治安、子どもの教育、老後なども不動産を購入する国・地域の決定に影響しているようだ。
購入する不動産のタイプとしてはマンション(68%)が圧倒的に人気だが、豪邸(20%)やマンション内が上下に分かれているデュープレックス(3%)も購入されている。
購入価格帯は50万ドル以下(45%)が一般的で、50万~100万ドル(32%)、100万~150万ドル(16%)、150万ドル以上(7%)と、価格があがるほど減っていく。意識調査では77%が「100万ドル以下の物件を買いたい」と答える一方で、25%が「外国物件ならば100万ドル以上使う」との考えを示した。