正露丸でおなじみの大幸薬品。パソコンのCPU製造のインテル。ドイツ高級車メーカーのBMW。一見、関係のなさそうな3企業だが、実は共通点がある。
最近、CMの音源が「商標登録」されたことだ。過去にも歌詞つきの音商標が登録されたことはあるが、歌詞のない、メロディー・ハーモニー・リズム・音色だけ(音楽的要素)の登録は初めてという。大幸薬品は、CMで使われている軍隊ラッパ音。インテル、BMWはCMで使われているサウンドロゴだが、記憶にあるだろうか?。
今までに登録された音商標
音商標は2015年4月1日から出願可能で、すでに多数登録されている。しかしこれまで登録された音商標は、すべて言葉あるいは歌詞ありメロディの音商標であった。
例えば、「ファイトイッパーツ」(大正製薬)、「おーいお茶」(伊藤園)、「ブルーレットおくだけ」(小林製薬)、「サッポロ一番」(サンヨー食品)、「はじめてのアコム」(アコム)などである。
「商標」は更新すれば永遠に権利が存続できるが、この場合、このメロディを自社製品の商標として使える権利(商標権)を独占できるだけである。
弁理士、ITコンサルタントの栗原潔氏がYahoo!個人で解説したところによると、正露丸のCMで使われている軍隊ラッパ音は、軍人経験のある音楽家須摩洋朔氏(2000年没)の作品(タイトル「食事」)だという。2015年4月1日(音商標受付開始日)にいち早く出願されたが、登録までに2年半もかかったが、これは匿名の第三者から情報提供あったからだという。