日経平均株価が10月27日、ついに終値ベースでの2万2000円台へと突入した。解散総選挙決定後の上昇相場は未だにその衰えを知らず、大型株を中心に上げ基調を強めている。

こうなると日経平均株価を構成する大型株へ投資している機関投資家や外人投資家、一部の個人投資家はそれなりの利益が発生しているはずだ。一方で、新興市場や小型株中心に投資をしている多くの個人投資家はこの恩恵をそれほど受けることができないでいる。

株価が上がっていくのをただ指をくわえて見ていることしかできないのかというと実はそんなことはなく、株価が絶好調な時だからこそ株を買う大きなチャンスとなることもある。ここでは株価絶好調な時に突如起きうるピンチをチャンスに変えるためのコツを以下の手順に沿ってお伝えしていく。

1. パニック売りの実例
2. 暴落時に株を買うタイミングは?
3. 暴落時に注目したい株の種類は?

1. パニック売りの実例 サーキットブレーカー(株価暴落)とは

暴落,株式投資
(写真=PIXTA)

アベノミクスが始まったのが2012年の後半だ。株価は1万円の大台を回復した後、特に大きな下落をすることなく2013年の前半を好調子で突き進んでいたのは記憶に新しいところだ。

しかし2013年5月23日に突然、その下落は始まった。1万6000円まで上げていた日経平均株価が突如大きな下落を始めたのである。それまで一本調子で上げていたため、

多くの投資家が「どうせ一時的なものだろう」と楽観視していたものの、株価が下げとまることはなくその日のうちに日経平均株価先物の下限(サーキットブレーカー)まで売られることとなった。この水準まで株価が売られるのは、いわゆる市場になんらかのパニックが起きた時が多いのだ。

例えばこれまでの過去のサーキットブレーカー発動は、2001年の米国同時多発テロ、2008年のリーマンブラザーズ破綻による株価暴落、2011年の東日本大震災という錚々たる出来事のなかで発生している。

アベノミクス開始後にも、さきほどの2013年を皮切りに2015年8月チャイナショック、2016年6月のイギリスEU離脱のショックなどにより株価が大きく下落するにいたった。一本調子で株価が上げている時には理由なく大幅に下落する時もある。投資家の多くが悲観的になる瞬間であり株を仕込む良いタイミングでもある。

2. 株を買うタイミングは? チェックしたい指標

いざ暴落が始まった場合には市場が悲観的になるため、新規で買いのは非常に怖い状態になる。そんな時に積極果敢に買いにいける投資家が結局は良い位置で株を買っていたということになる可能性が高いのだ。

ではその良い位置とはどこなのか。これは暴落が通りすぎたのち、後で振り返ってみるしか絶好の位置をつかむことができないのだが、実は参考とする指標がある。

それが信用評価損益率である。これは投資家の信用取引による買い方にどれくらいの損失が出ているのかをみる指標である。

相場の調子が良い時には個人投資家の信用評価損益率の数値も改善し、マイナス5%より上の数値となることが多い。実際に松井証券株式会社が日々発表する信用評価損益率の数値によると10月26日にはマイナス2.97%と数値が高めとなっている。

※松井証券ウェブサイト内にて信用評価損益率の直近の過去データを取得することが可能
https://www.matsui.co.jp/market/stock/netstock-info/rate/

暴落時にはこの数値がマイナス15%を越えるところまで下落することがあり、そろそろ買い目線で株を仕込んでいっても良い頃だといえる(ただし2016年2月の暴落時にはマイナス25%程度まで損が膨らんだようだ。山深ければ谷深しだといえる)

3. 暴落時に注目したい株の種類は? キーワードは「上昇トレンドにある銘柄」

この暴落のタイミング買いたい銘柄は一言でいうとずばり上昇トレンドにある銘柄である。上昇の理由は業績が絶好調でも、ポジティブな事業展開への期待感でも良いがとにかく上昇トレンドを継続している株を選ぶのである。

実際、こういった企業の株は日経平均株価などの暴落時にも比較的に下落しないことも多く、下落が収束すると同時に再び何事もなかったかのように上げ基調を強めることがある。いわば買い需要の強い株であり、下値が限定的な株だといえるのだ。

ちなみに、悪材料により絶賛下落中の株を安いのと勘違いして買わないように注意したいところ。

暴落タイミングは誰もわからないからこその備えを

残念ながら暴落のタイミングは誰にもわからない。だれにもわからないからこそ、実際に本格的な下げが始まった時には、利益の出ている投資家が我先にと売りたくなるので売りが売りを呼ぶパニック状態になる。

しかしみんなが怖がり株を投げ売している時、冷静な判断で株を買いに行ける一部の投資家が長い目でみて勝者になるのである。暴落をチャンスに変える投資の目線で勝ち株を掴んでみてはいかがだろうか。

谷山歩(たにやま あゆみ)
早稲田大学法学部を卒業後、証券会社にてディーリング業務に従事。Yahoo!ファイナンスにてコラムニストとしても活動。日経BP社の「日本の億万投資家名鑑」などでも掲載されるなど個人投資家としても活動中。個人ブログ「インカムライフ.com」。著書に「超優待投資・草食編」がある

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