日本証券業協会が10月17日に発表した「個人投資家の証券投資に関する意識調査」によると、「つみたてNISA」の利用意向者は13.6%である事が明らかとなった。来年からスタートする「つみたてNISA」であるが、制度への期待は高まっていないようだ。また、利用意向には年代別の差も見られた。

利用意向者は13.6% 約4分の3の人は名称すら知らない

つみたてNISA
(写真=PIXTA)

日本証券業協会の「個人投資家の証券投資に関する意識調査」は7月6~10日にかけてインターネット上で行われ、5073名からの回答を得た。

「つみたてNISA」の認知度についてきいたところ、「つみたてNISA」という名称を知っている人は17.3%となった。制度の詳細を知っている人は10%を下回り、名称も含め全く知らない人は74.1%に上った。

次に「つみたてNISA」の利用意向について聞いたところ、「是非利用したい」(4.2%)と「利用したい」(9.4%)を合わせた利用意向者は13.6%に留まった。「あまり利用する気はない」は15.2%、「全く利用する気はない」は23.2%であり、全体の半数以上は「どちらともいえない」(23.6%)、「わからない」(24.4%)の2つが占めた。

また、認知度や利用意向には年代別の差も見られた。名称も含め全く知らない人の割合は20~30代では62.9%となったが、40代では68.2%、50代では75.1%、70代では81.7%と年代が上がるにつれて、知らない人の割合は増加した。利用意向者も同様であり、20~30代では24.7%であった利用意向者は、40代では16.9%、50代では12.8%、70代では8.0%となった。

金融機関と連携し、地道な知名度向上を