日経平均株価が2017年11月9日に2万3000円の大台に乗せた後、一時は2万3382円まで買われた。株式市場は今夏以降、企業業績の好調さなどを背景に買われ続け、バブル崩壊後の高値を更新した。

株式市場はさらに上昇するのだろうか、それともそろそろ天井となって、下落するのだろうか。株式市場の今後の動向を気にしている人も多いのではないだろうか。

移動平均線とは?

株取引,テクニカル分析
(写真=PIXTA)

日経平均株価や個別企業の株価の動きをグラフに表したものを「チャート」と呼び、チャートには、日々の動きを表す「日足チャート」「週足チャート」「月足チャート」などがある。自分が参考にしたい期間に合わせて、表示させるチャートを選べばよい。

チャートを表示させると、一般的に、日、週、月など一定期間の株価の動きを平均化した折れ線が複数本表示されている。この折れ線のことを「移動平均線(Moving Average)」と言う。利用するチャートによっては、Moving Averageを省略して「MA」と表示している場合も多い。

代表的な移動平均線としては、日足チャートであれば5日、25日、75日があげられる。週足チャートであれば13週、26週、52週、月足チャートであれば9カ月、24カ月、60カ月などがあげられる。初期設定の数字では代表的な数字が表示されている場合が多いが、最初は代表的な数字を使えばよく、取引やチャートに慣れてきたら自分の取引スタイルに合う数字に変更すればよいだろう。

移動平均線の数値は下記の通り、ある一定期間の終値を合計し、その一定期間で割ることで求められる。例えば、5日移動平均線は当日を含めた過去5日間の終値を合計して5日間で割ることで求められるため、5日間の平均値になる。

  • 日移動平均線=過去●日間の終値の合計÷●日

移動平均線で株価を分析する方法