冬のボーナスの妥結状況が日本経団連から発表され、全体としては▲1.19%と好景気を反映せず、下がっている。なぜ好景気にも関わらず冬のボーナスはマイナスなのだろうか? 業種によってはボーナスが増えている業種もあるが、なぜだろうか。

なぜ好景気なのにボーナスが下がるのか

ボーナス,経団連
(写真=PIXTA)

好景気であると言われている中で、ボーナスは5年ぶりにマイナスとなった。好景気なのにおかしいと思うが、経団連は「金額そのものは高い水準で推移している」との姿勢を崩しおらず、今回も「業績が悪化した企業で支給額を下げる動きもあった」という評価だ。

一方で「労働組合がベアの確保を重視し、ボーナスの要求額を下げた企業が多かったため」と述べるなど、景気の動向を反映していないという分析もある(日経新聞2017年11月6日)。ではなぜボーナスが上がった業種と下がった業種があるだろうか。

ボーナスが増えたのは「食品」「非鉄金属」「化学」