日経平均株価は11月9日につけた高値2万3382円でいったんの天井をつけたようだ。株価はその後、調整を余儀なくされている。2万3000円を超えてバブル崩壊後の高値を更新した時、さらなる上昇を期待して株を買った個人投資家は今、株式市場はどこまで値下がりするのかと不安になるはずだ。株価がどこまで下がるのかを分析するために使える指標をお伝えしていく。
テクニカル分析から考えてみると
「株価が上がると思っていたのにどうして下がったのだろうか?」 「株価が下がると思っていたのにどうして上がったのだろうか?」
株式投資を行っている個人投資家であれば、このような経験を一度や二度は体験するもの。こうした事態をできるだけ避けるために、個人投資家の多くは、過去の株価の動きを参考にして今後の株価動向を分析するテクニカル分析と、企業業績の推移から今後の株価動向を分析するファンダメンタル分析を活用して、株価の動きを考えるべきである。株式に投資するのであれば、これらを活用して株価動向を分析することは最低限行うべき行動だと言えるだろう。
株式市場は時に、我々個人投資家の想定を超える勢いで動く場合もある。11月9日に高値2万3382円をつけた時、2万3000円という節目だったこと、売買が急速に活発になったことで出来高が急増した。このような事象が重なったことで、テクニカル分析の側面からは、いったんの天井打ちの一つの要因になったと考えることができる。株価はその後、さらに上昇するわけではなく、下落に転じている。