2017年11月28日11時過ぎに小林芳彦さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

米ドル/円は昨日27日(月)夜、110.00円台に突入した。11月6日(月)に114.73円付近の高値を付けた以降下げ相場になっている。90日、200日各移動平均線も下回り、一目均衡表の雲も下抜けしそうな勢いだ。IMMの円売りポジションも依然として12万枚ほど残っており、下がればストップロス的な売りが出ることも予想される。

一方、下げたチャンスで本日も生保や年金など本邦機関投資家がドルを買っているが、指値を入れての買いのため、底堅くはなっても上を押し上げる感じではなさそうだ。

現在の為替相場の戦略やスタンス

現在、米ドル/円が上に行く材料としては米税制改革法案の可決だが、こちらは今週内に見込まれている。ただし、可決されたところで上にはねる感じではなく、限定的な上げだろう。

また12月の米利上げは税制改革法案の進捗状況や米雇用統計の如何に関わらず、実施の方向。織り込まれていることもあり、利上げが実施されたところで新たなドル買い要因にはならない。

そのため、通常出てくる12月のレパトリは今年は少なくなるかもしれない。向こう1週間の米ドル/円予想レンジとしては、110.00~112.70円。下値トライの戻り売り戦略で臨みたい。

小林芳彦
1979年3月慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で当局を含め、数十社の法人顧客を担当。「ユーロマネー誌(日本語版)」顧客投票「日本のディーラー・ベストセールス部門」を6年連続第1位、過去7回受賞。「短期為替予測部門」を5年連続第1位受賞。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。

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