米議会上院の税制改革法案可決という好材料とロシアゲート問題の再燃という悪材料が拮抗し見極めにくい。売り買い交錯して値動きが荒いというのがこのところの相場の特徴だが、今週もそのような展開が続くかもしれない。メジャーSQを控えていることも波乱要因のひとつか。

マーケット展望
(画像=Thinkstock/GettyImages)

日経平均は5日線を支えに堅調な戻りを見せているが、相場の中身はがらっと変わっている。ファクターリターンに強烈なリバーサルが起きている。先週、例えば1カ月や3カ月のリターンなどの順張り系のモメンタムファクターが異常なマイナスを記録、この1カ月のリターンを全部吐き出した。つまり、これまで買われていたものが売られ、売られていたものが買われた。

ところが先週末金曜日の取引時間中のファクターリターンをリアルタイムで見ると、朝方はマイナス圏まで突っ込んでから、10時過ぎには戻り始めていた。半導体関連に代表されるモメンタム株の調整も最終局面が近いと思う。それらの調整に一巡感が出て、終値で2万3000円に乗せることができれば、いよいよ本格的な年末高、掉尾の一振に向けた師走相場が走りだすだろう。

今週の経済指標は日本では8日の7-9月期実質GDP成長率(2次速報値)と景気ウォッチャー調査、米国では5日のISM非製造業景況指数と8日の雇用統計が注目材料。そろそろハリケーンの錯乱要因がなくなってくるころであり、あらためて賃金の伸びに注目が集まるだろう。そのほかでは8日の中国の貿易収支にも注意を払いたい。

広木隆(ひろき・たかし) マネックス証券 チーフ・ストラテジスト

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