もしもの時のためにお金を貯めようとしても、ついつい使いすぎてしまい、お金が貯まらない人もいるのではないでしょうか。今回は「消費」「浪費」「投資」という3つのお金の使い方と、ちょっとした工夫で誰でも簡単にできるお金の貯め方について解説します。

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(写真= ShutterOK/shutterstock.com)

お金の使い方には「消費」「浪費」「投資」がある

普段何気なく使っているお金も、視点を変えれば「消費」「浪費」「投資」の3つに分けて考えることができます。それぞれどのような意味を持つのかを考えてみましょう。

消費
消費は住居費・光熱費・交通費・食費、携帯電話代、税金の支払いといった生活費を指します。

浪費
浪費は「消費」と「投資」以外の無駄な費用です。必要以上の娯楽費などがあげられます。また、必要以上の保険料なども浪費といえるかもしれません。

投資
投資は将来の成果や効果につながる支出を指します。自己投資などがこれにあたります。たとえば、読書や資格取得のための費用、あるいは人と会うための交際費、子どもの塾や予備校代等も含まれます。また、貯金も将来への蓄えなので「投資」に当てはまります。

「消費」「浪費」「投資」へ分類するための考え方

自分の出費を「消費」「浪費」「投資」に分けることで、その出費が自分にとって本当に必要なのか考えるきっかけを作る事ができます。具体的に、食事と書籍を例にして考えてみます。

まずは食事です。自分で料理を作る場合、食事をするための材料費は生活費の一部に該当するため「消費」になります。コンビニエンスストアで食事を購入する時に、本来は買うつもりはなかったお菓子を衝動買いすれば、お菓子は「浪費」になるでしょう。しかし、友人と将来の夢を語ったり、ビジネスで有用な情報交換のために食事会を開く場合は「投資」になるでしょう。

次に、書籍の例で考えてみましょう。書店で面白そうな本を見かけて購入する事を考えます。この時、購入した本を、ずっと読まずに本棚に飾っておくならば、立派な本であっても浪費になります。しかし、ずっと読まなかった本でも、読んで仕事に役立てたのであれば、浪費から投資になると考えられます。

このように、支出は消費、浪費、投資に分けることができますが、どの項目にすればよいか迷うなら、自分にとってリターンがあるかどうかを念頭におきましょう。大事なのは使ったお金の大小ではなく、自分の価値基準に照らして意味があったかです。

お金がみるみる貯まる3つの方法

これらのお金の使い方を意識した上で、お金が貯まる方法について解説をしていきます。具体的には可視化、支出の見直し、そして仕組み化をすることが大切です。

可視化
まずは、収入や支出の流れを可視化しましょう。毎月の給与がいくらで、どのような支出があるのかを確認します。具体的には家計簿ノートや家計簿アプリを利用して日々の収支を確認します。自分自身が毎月何にいくら使っているのかを客観的に見ることが大切です。

支出の見直し
次に考えたいのは支出の見直しです。支出の見直しをするには、最初に消費、浪費、投資のうち、浪費がないかを確認します。

浪費を削った後は、消費で節約できるものがないかを考えます。たとえば、通信費が1万円を超えているなら、契約内容を見直したり、色々な機器のセット契約や格安携帯の利用などを考えてみるのもよいかもしれません。また、今は電気やガスの販売も自由化されています。会社や契約内容を選べば、使う量は変えずに光熱費を節約できる場合もあります。

仕組み化
お金を貯めるには「仕組み化」を行うことが大切です。そのためには、給与の一部を自動的に消費や浪費から切り離すようにします。まずは、勤め先に給与天引きの貯蓄制度がないか調べてみましょう。会社が提供している給与天引きの貯蓄制度には、税金が優遇されているものや、場合によっては会社が補助を出してくれるものもあるからです。そういった制度がなければ、給与口座から自分名義の別口座に自動送金してくれる銀行のサービスを利用するのも一案です。消費の口座と投資の口座を分けるのです。

お金が貯まる仕組みを整え、将来への備えに

このように、支出を「消費」「浪費」「投資」に分け、具体的に意識することでお金が貯まる道筋が見えてきます。お金を貯める仕組みを作ることができれば、将来への備えが固まり、ライフプランを自由に描くことができるようになります。長い人生を豊かに過ごすために、まずはお金を貯めるところから始めてみませんか。(提供:マネーLife Style


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