昨日の海外時間には、欧州金利が上昇してユーロ買いが強まった一方、米長期金利も上昇しましたが、米暫定予算審議の期限が迫っている中、不透明な状況が続いていることからドルは軟調に推移しました。

昨日の海外市場動向

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(画像=PIXTA)

欧州時間、欧州金利が上昇したことから、対欧州通貨中心にドル売りが強まってユーロドルは1.2220台まで、ユーロ円は136.30円付近まで上昇しました。この間ドル円は111.20円付近のもみ合いに終始しています。

NY時間序盤、対欧州通貨でのドル売りが続く中、対円でもドル売りが優勢となって、ユーロドルは1.1260台まで上昇幅を広げたあと1.1240付近を中心としたもみ合いとなった一方、ドル円は110.70円付近まで下落しました。その結果、ユーロ円は135.50円台まで下落しました。

NY時間引けにかけても、ユーロドルはもみ合いが続きましたが、米長期金利が上昇する中円売りが優勢となって、ドル円は111.20円台まで、ユーロ円は136.00円台まで上昇しました。

東京時間には、全般的に小動きになっています。

FF金利先物市場の3月利上げの織り込みは74%でやや上昇しています。

今日の予定

今日の海外時間には、独・12月生産者物価指数、ユーロ圏・11月経常収支、英・12月小売売上高指数、米・1月ミシガン大学消費者信頼感指数の発表があるほか、クオールズ・FRB副議長の講演が予定されています。

今後の見通し

昨日は欧州、米国ともに長期金利が上昇しましたが、ユーロは素直に買われた一方、ドル買いにはあまり繋がりませんでした。これは本日に米政府機関閉鎖を避けるために必要な暫定予算法案の期限が迫っていることもあって、米長期金利の上昇は悪い金利の上昇と捉えられている為、と考えられます。東京時間午前に米下院では暫定予算案が可決されましたが、これから行われる上院での可決は微妙な情勢となっていると報じられています。中長期的は影響は評価が難しいところですが、目先の材料としては可決の可能性が報じられればドル買いに、可能性が遠のけばドル売りに反応すると考えられます。

一方ユーロは、21日に独SPD(社会民主党)党大会で、メルケル首相のCUD・CSUとの連立の是非が問われる予定となっていて、連立に前向きな結果ならユーロドルは直近の高値を更新すると考えられる一方、連立が困難な情勢となれば反落すると考えられます。

ユーロ円押し目買い

週末の独SPDの党大会に依存するところはありますが、前週からの流れを考えて、ユーロ円を押し目買いしたいと考えます。40銭程度の損切りを設定した上、135.50円台で押し目買いをしたいと思います。

(提供:FXプライムbyGMO)

高野やすのり
慶應義塾大学卒。チェース・マンハッタン銀行(現J.P.モルガン・チェース銀行)、スイス・ユニオン銀行(現UBS銀行)などでインターバンクディーラー業務等に従事。現、(株)FXプライムbyGMOチーフストラテジスト。