生命保険は一度契約したら、そのまま?ところが大部分の人は見直しや解約などを経験しています。見直しとは何か、解約の必要性とは?今回は「辞めずに辞める」というテクニックなどを解説致します。

保険を解約するメリットとデメリット

生命保険は安い買い物ではありません。一生において、支払い総額が1000万円、2000万円にも上る高額商品です。にも拘らず、契約してしばらくすると保険内容すら忘れ、数年おきに新しい商品に「乗り換え」、あるいは「解約」をして別の保険会社の商品を新たに契約する人が後を絶ちません。いったいなぜ、こんなことが起こるのでしょうか?

保険は解約すると今までの支払い保険料(掛け金)が無駄になってしまいます。ですが解約は「保険のメリット」を感じた時の手段として有効なのです。結婚、出産、貯蓄など人生の節目には必ず保険を確認する必要が出てきます。これからの人生に必要な保険かどうかを確認して、無駄だと判れば、きっぱりと解約することも大事でしょう。

逆にデメリットもむろん存在します。例えば、貯蓄型の保険は「若いうち」に入っておけば、いざというときの貯金代わりにもなります。40代で初めて加入を希望しても「持病」を理由に謝絶(断られる)のケースもないわけではありません。ですから、保険は「健康」なうちに加入しなければならないのです。

上手な辞め方、下手な辞め方

では、次に「解約」について記してみます。解約にはそれぞれの理由があります。ならば、上手な辞め方で、保険の再スタートを切りましょう。

まず、下手な解約を紹介します。「保険料が高い」「積立部分がない」などとデメリットを訴求して保険の担当者に解約依頼するケース。当然保険担当者は「新商品が出ました」「保険料が変わらないものがあります」「ポイントが貯まっています」などと、顧客を説得し、結果的に「解約をして(保険の積立部分を取り崩して)」新しい保険に加入させてしまいます。

これに対して、上手い辞め方とは「保険の仕組み、内容」を担当者にしっかり聞くケースです。もし、積立型の保険を解約させて、掛け捨て型の保険を勧めるならば、その理由を把握します。養老保険や終身保険は支払った保険料よりも多くの満期保険金や中途解約の返戻金を受け取る場合が多いのです。こうした保険を安易に解約せずに生かす方法が実はあるのです。