辞めずに辞める?「払い済み」というテクニック

答えを言いましょう。「払い済み」をご存知でしょうか?これは養老保険、個人年金保険、終身保険などの「貯蓄目的」がある保険を対象とします。

現在契約中の保険を、解約する事なく保険期間もそのままにしたままで、「払いを済ませる」ことをいいます。仮に、月に2万円、期間は20年、保険金500万円の養老保険に加入していたとしましょう。年間の保険料は24万円、20年では480万円です。満期で500万円ですから、20万円の利ざやが付く商品です。現在あと7年で満期、の時点。今解約してしまうと500万円の保険が消滅する代わりに、解約返戻金が戻ってきます。13年分の保険料が312万円、では返戻金はというと312万円を下回る可能性が大きいのです。

なぜでしょうか?実は、積立型の保険は長く保険料を払っていくに従って、解約返戻金の額が右肩急カーブを描いていきます。ですから「満期5年前」程度になってようやく「元を取る」形になるのが普通なのです。13年も積立して、受取額の方が少ないのでは意味がありません。

その場合は、この保険を解約せずに生かします。まず保険は継続し、保険料の支払いを辞めます。この場合、残りの7年間はただで保険を続けることができます。ただし、死亡、満期保険金は500万円ではなく、その時点での積立に換算して決められます。

問題はその後です。この保険はそのまま満期まで寝かせておきます。つまり、本来の満期である7年後までそのままにしておくのです。そうすることで、若干ですが利息が付く場合が多くなります。保険といえども金融商品には変わりありません。保険会社は運用を行いますので、保険料総額よりも多い満期保険金を受け取ることができるのです。

保険は辞め方よりも、生かし方が大事

生命保険はあくまでも「死亡保障」が第一の商品です。ですから、本来は必要な保険金額分を考えて加入するのが筋だといえます。ですが、養老保険や終身保険は「積立部分」があるにも拘わらず、支払う保険料がネックで解約する方が多いのも事実です。

積立部分のある保険は、簡単に解約せず「払い済み」、そして掛け捨て型の定期保険の場合も「延長」などの手法があります。月々の支払いを「辞めて」保険を「辞めない」で生かすことも大事だといえます。