投資信託は、少額の資金で分散投資ができる初心者でも投資しやすい金融商品の一つです。この記事では、投資信託を買うときに知っているとよいポイントを解説します。

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(写真=Rawpixel.com/Shutterstock.com)

投資信託を選ぶ前に考えるべきライフプラン

まず投資信託の購入を検討する前に、改めて自分のライフプランを検討することが大切です。そうすることで、いつまでにいくら必要かなど自分の目標が見えてきます。たとえば、10年後にマイホーム購入を検討していて、その頭金として1,000万円準備したいなら、利子などを考えないと毎月8万3,333円貯蓄をする必要があります。それ以外にも子どもの学費をいつまでにいくら用意するかなどをライフプランから試算します。

現在の日本は預貯金だけではお金が増えづらい時代です。そのため、目標とする金額を蓄えるためには、投資信託などを活用し、資産運用を行っていくことも必要になってきます。

みんなの投資信託の選び方

一般社団法人投資信託協会が公表した「2016年投資信託に関するアンケート」によれば、投資信託を保有したことがないと答えた人は75.4%にものぼります。投資信託を購入しない理由としては、興味がないが48.0%と最も高いのが特徴です。

また、同調査では実際に投資信託を購入している人がどのような点を重視したのかという問いがありますが、安全性の高さが44.5%、値上がり期待が37.9%、過去の運用実績が23.9%という結果になっています。年代が若くなればなるほど、過去の運用実績や手数料などの水準、純資産額の大きさを重視しています。

今まで投資信託に興味がなかった30代の人が購入を検討するきっかけとして重視している点は、「手取り収入が増えたら」、「貯蓄が一定額に達したら」、「低リスクの投資商品が充実してきたら」、「初心者向けセミナーなど説明を聞く機会があれば」、「金融機関などで専門知識を持つ人に教えてもらえたら」などとなっています。30代は重要なライフイベントを多く経験し、投資にも関心を持ち始める時期で、将来を見据えた資産形成を考え始める年代だといえます。

投資信託を選ぶときに見るべき5つのポイント

投資信託を選ぶ時には、実際に投資信託を購入している人のアンケートの回答結果にあったようなポイントを注視すれば、自分にあった投資信託を見つけることができるでしょう。「過去の運用成績」「投資対象」「諸経費」「純資産残高」「残りの運用期間」の5つについて、それぞれ解説します。

●過去の運用成績
投資信託の過去の運用成績は、その投資信託の運用状況を確認するために見るべきポイントのひとつだと言えます。運用成績は運用報告書や運用会社のホームページ、目論見書(交付目論見書)で確認することができます。運用成績をチェックするときには収益率はもちろんのこと、成績の良し悪しの目安となるベンチマークを確認することも大切です。投資信託は長期運用を主としているため、3年以上の期間を見て確認するのがよいでしょう。

なお、ベンチマークとはその投資信託が目標としている指数のことを指します。投資信託の運用成績がベンチマークを安定して上回っていれば、運用がすぐれていると考えてよいでしょう。ただし、今後もずっと好調な運用成績が続くとは限りませんので、過去の運用成績だけで投資信託を選ぶのは控えましょう。

●投資対象
実際の投資先を確認するのもポイントのひとつになります。国内外の株式、債券、REIT(不動産投資信託)、ETF(上場投資信託)商品(金、原油等のコモディティ)など、投資信託の投資対象にはさまざまな種類があります。それぞれ異なった特性をもつので、自分のリスク許容度にあった内容のものを選ぶことが大切です。

●諸経費
投資信託の諸経費には、購入時手数料(販売手数料・申込手数料)、運用管理費用(信託報酬)、信託財産留保額、解約手数料など、さまざまなものがあります。しかし、購入時手数料、信託財産留保額、解約手数料などがかからない投資信託もあります。また、同一商品でも販売会社が異なれば購入時手数料が変わる場合もあります。投資信託を購入するときには購入から解約(売却)までに、どの手数料がどれくらいかかるのか、おおよその合計額を把握しておきましょう。

一般的にベンチマーク通りの運用成果を目指すインデックス型投資信託(インデックスファンド)よりも、ベンチマークを上回る運用成果を目指すアクティブ型投資信託(アクティブファンド)の方が、投資先の分析等に費用がかかるため、諸経費は高くなる傾向があります。

●純資産残高
投資信託には純資産が1兆円を超えるものから数億円程のものまで、さまざまな規模のものがあります。一般的に投資信託の純資産が大きければ大きいほど投資先を分散できるといわれています。また、純資産が100億円程の投資信託でも、長期間にわたって資金の流入額と流出額のバランスが取れていれば、投資家の評価が安定していると考えられるので、比較的安心して購入できます。

気をつけないといけないのは純資産がずっと減少傾向にある投資信託です。純資産が極端に小さくなると運用が継続できず償還になる場合があります。予定外の時期に償還になると、自分の投資計画も変更を余儀なくされてしまいますので気をつけましょう。

●残りの運用期間
投資信託を選ぶ際に、運用期間が残り何年間あるのかを確認することも大切です。投資信託の運用期間を信託期間、運用が終わる日を償還日といいますが、長期投資を検討する場合は信託期間が無期限のものや長く残っているものを選びましょう。購入したときよりも値下がりした状況で償還を迎えると、強制的に損失が確定する場合があるからです。

投資信託はポイントをおさえて選ぶこと

投資信託は自分のライフプランや投資方針に沿ってある程度購入対象を絞ったら、今回お伝えしたポイントに照らして内容を確認してみるとよいでしょう。投資信託は長期的な投資に向いているからこそ、単純に儲かりそう、分配金が多そうという考えだけではなく、それぞれの投資信託の特徴を把握して、自分にあうかどうかをしっかりと確認することが大切です。(提供:マネーLife Style


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