働き盛りの20代は、仕事やプライベートに忙しい年代です。将来の年金制度の不安がささやかれるなか、投資や資産運用に興味があるという女性も増えてきました。しかし、いきなり始めて失敗しないためには、押さえておきたいポイントがあります。ここでは、投資美人になるための3つのステップを解説します。

STEP1 いつまでにいくら?目標設定をしよう

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(写真=TunedIn by Westend61/Shutterstock.com)

将来の必要なお金はいくらでしょうか?これによって、投資で増やしたい金額の目標設定ができます。その結果、選ぶ金融商品や、資産運用の方法、リスクの大きさが変わってくるのです。目標設定は、長期(10年単位)、中期(3~5年単位)、短期(1年単位)に分けてしておくとよいでしょう。20代、30代、40代で「送りたい生活」「やってみたいこと」など、かなえるための金額を具体的に書きだしてみることをおすすめします。

例えば、海外旅行にたくさん行きたい人と旅行に興味がない人では、目標にする金額も変わってきます。自分なりのライフプランを持っている人は、お金も貯まりやすいのです。また、長い人生には「貯めやすいとき」と「使うとき」があります。一般的には、大きな「使うとき」は、子どもの教育費、住宅購入、退職後の老後資金の3つといわれます。そう考えると、結婚や出産をする前までが、人生のなかで最もお金を貯めやすい時期になるでしょう。

STEP2 資産運用するお金を作る

目標をたてたら、それを実現していくための体制をつくりましょう。投資は余裕資金でするものです。そうはいっても、いきなり収入を増やすのは難しいでしょうから、まずは支出を減らすことを考えます。必要なものと我慢するもののメリハリをつけられる人が貯まるのです。

家計は居住費や通信費などの固定費と、食費や服飾費などのやりくり費(変動費)に分かれます。余裕資金をつくるためには、どちらを先に削るのがいいと思いますか?正解は「固定費」です。固定費の水準が高いと貯金することが難しくなります。また、固定費は一度見直せば効果が続くので、貯める体制がつくりやすくなるのです。

「格安スマホに変えて通信費を抑える」「生命保険を見直す」などさまざまな対策はあります。そのうえで、外食費や洋服代などの変動費も節約していけば、思った以上に貯められるのではないでしょうか。ちなみに、毎月、収入の25%を貯蓄できれば4年で年収分が貯まります。家計の見直しも、目標を決めれば楽しくなるでしょう。

STEP3 余剰資金でリスクを抑えた投資を始めよう

貯蓄できる体制が整ったら、いよいよ資産運用を考えてみましょう。向こう1年ほどの生活費は確保して、投資にまわしていいお金をしっかり決めたうえで始めれば、もしうまくいかなくてもリスクを最小限にすることができます。最初に買う金融商品としては、投資信託の積立がおすすめです。投資信託とは、多数の金融商品(株や債券など)を組み合わせたパッケージ商品です。

多くの販売会社(証券会社、銀行)には、毎月1万円などの一定額を自動的に購入する積立サービスがあります。iDeCoや積立NISAを利用するのもよいでしょう。積立のメリットは、毎月同じ金額で買い続けることで価格が高いときには少ない口数を、価格が低いときには多くの口数を購入することです。

このドルコスト平均法と呼ばれる投資方法をすることで、平均の購入単価を下げて価格変動リスクを小さくする効果があります。投資信託はさまざまな種類がありますが、投資の初心者がまず1本持つなら、1本で国内外の株式や債券などに分散投資できる「バランス型」がおすすめです。さらに、日経平均株価などに連動して動きが分かりやすい「インデックス型」を買ってみてもよいでしょう。

20代のうちに、自分に合った投資方法を見つけよう

投資を始めると世界の経済状況にも関心がでて、お金や世の中に対する見方も変わってくるかもしれません。金融や経済の知識は投資だけでなくキャリアアップにも役立ちます。また、20代から積立投資をコツコツと始めて数千万円を貯めたという人もいます。ぜひ若いうちに、自分に合った資産運用の方法を見つけておきましょう。(提供:Incomepress

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