昨今、日本の企業では副業・兼業を認める会社が増えてきていますが、同時に、自分の将来設計は自分で責任を持つという風潮が強くなっています。しかし、副業や兼業が認められていても自分の体は1つしかありません。本業収入に不満足で副業をしたとしても限りがあります。

一方、資産運用の場合はお金に働いてもらうことで、さらなるお金を作り出すことができるため、自分の時間や労働力に大きな影響を与えることなく資産や収入を増やしていくことが可能です。忙しいサラリーマンのための資産運用について解説します。

なぜサラリーマンが資産運用すべきなのか?

man
(写真=Rawpixel.com/Shutterstock.com)

かつては、終身雇用制のなか一つの会社に所属し定年を迎えるという方が多くいました。しかし、現在では、定年まで一つの会社に勤務するというケースは少なくなっています。

平成28年賃金構造基本統計調査の結果によれば、社会人になりたての20~24歳の平均年収が204.5万円であるのに対して、全年齢の平均年収は304万円となっています。これを月収にしてみると、20~24歳の平均月収が17万円であるのに対して、全年齢の平均月収は25.3万円となります。

仮に家族が4人(夫、妻、子供2人)だった場合、25万円の収入があれば、生活をすることはできるでしょう。しかし、余裕がある生活をすることは難しいといえます。そうした場合、自分の本業以外に収入を得ることで自分の生活をより豊かにすることが可能となります。

しかし、時間を費やして副業や兼業をしていくことにより自由時間がなくなり、精神的にも肉体的にも余裕がなくなってしまう可能性があります。そうなると本末転倒です。資産運用であれば、最初の設定を間違えなければ、お金に働いてもらうことにより自分の労働時間を増やすことなく本業以外の収入を得ることが可能になります。忙しいサラリーマンにとって、自分の時間も確保しつつ、収入を増やすことができる資産運用は魅力的といえるでしょう。

サラリーマンが有利な不動産投資

資産運用のなかで、サラリーマンという立場を有利に活かせるのが不動産投資です。不動産投資では、購入の際に金融機関から融資を受ける必要がありますが、融資審査の際にサラリーマンという安定した肩書きが有効に働きます。

たとえば、自営業者で年収1,000万円の方と勤続年数10年で年収500万円の一部上場企業勤務のサラリーマンがいたとします。一見、年収だけを見ると自営業者の方が高いため、自営業者の方が金融機関からの信用が高く融資を受けやすいようにみえるかもしれません。しかし、自営業者の場合は、この年収を長期にわたって維持することが可能でしょうか。

特に、不動産投資ローンは20年、30年と長期ローンになるため、不測の事態があったとしてもそれに耐えうる安定性があるかどうかが金融機関にとって重要となります。自営業者はサラリーマンと比べると安定性が低いと判断されるケースが多くなりますが、サラリーマンは安定性があるとみなされ融資を受けやすくなります。

また、本業から得られる給与所得では多くの税金が課されますが、不動産所得では建物の減価償却費を損金控除することができます。加えて、不動産投資関連費用もすべて損金として計上することが可能です。そのため、節税につながり手元に残るお金を増やすことができるでしょう。これも不動産投資の魅力の1つです。

目標は「資産1億円」

不動産投資では、最初は小さく始め、その後大きくしていくという流れがおすすめです。まずは、小さい金額で始め、実践のなかで賃貸経営の基本を学び、その後はコツコツと資産を積み上げていきましょう。

仮に1億円の資産を利回り5%で回すことができたなら、年間500万円の収入を得ることが可能です。そうすれば精神的にも余裕が生まれてきます。そこまで至るには時間がかかりますが、優良資産を積み上げていくことができれば収入は確実に増えていくでしょう。焦ることなく着実に進めていきましょう。(提供:Incomepress

【オススメ記事 Incomepress】
不動産投資にローンはどう活用する?支払いを楽にする借り方とは
お金の貯め方・殖やし方6ステップとは?ごまかさずに考えたいお金の話
日本人が苦手な借金。良い借金、悪い借金の違いとは?
あなたは大丈夫?なぜかお金が貯まらない人の習慣と対策
改めて認識しよう!都市としての東京圏のポテンシャル