2018年2月5日11時過ぎに竹内典弘さんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

今週は、米長期金利上昇下における、株式市場を筆頭とした資産価格の調整が焦点となる。

3日(土)、次期FRB議長にジェローム・パウエル氏が就任した。歴史を振り返ると、新議長は概して市場の洗礼を受けてきた。グリーンスパン元FRB議長は1987年のブラックマンデー、バーナンキ元FRB議長も2008年のサブプライムローンに端を発するリーマンショックを経験した。

仮に米株が下げに転じるとなると、注目に値するのは豪ドル/円とユーロ/豪ドル。今週はRBA(豪)、RBNZ(NZ)、BOE(英)が政策金利の発表を予定しているが、市場コンセンサスは全て据え置きとなっている。

豪ドル/円は、リスク指標の側面があり、特にグローバルでの株価と相関が大きい。RBAは、昨年12月からのアマゾンの国内での正式稼働が、今後の小売業の競争激化を招き、インフレ抑制要因と判断している。政策変更は無くても、同時に発表される声明文は要注意となりそうだ。

豪ドル/円は、年明け以降では89.10円付近を2度試し、ここまでトップアウトが鮮明となっている。資産価格の大幅調整が継続すると、上述豪ドル/円やユーロ/豪ドルに投資妙味が増してくることは心得ておきたい。

現在の為替相場の戦略やスタンス

一週間のボラティリティから換算する今週のレンジは、米ドル/円で109.00~111.00円、豪ドル/円で86.50~88.00円、ユーロ/豪ドルで1.5600~1.6000ドルを予想している。

竹内典弘
1990年、カナダ系の銀行へ入行し為替ディーラーとなる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、twitter(@yen20pl)や西原宏一さんのメルマガを通じて情報配信を行なう。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。